執筆者:水口貴博

脳を刺激する30の歩き方

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テーマを決めて歩くと、カラーバス効果が起こる。

テーマを決めて歩くと、カラーバス効果が起こる。 | 脳を刺激する30の歩き方

私は散歩をするとき、テーマを決めてから歩くことがよくあります。

時には気分転換でぼうっと歩くときもありますが、まれです。

「テーマを決めて歩く」というのはポイントです。

何でもいいので、問題意識を持つことが大切です。

「何か面白いことはないかなあ」という抽象的な考えではなく「車」「洋服」など具体的な問題意識を持っています。

やってみるとわかりますが、これは面白い体験ができます。

次々と発想や発見が得られやすくなります。

たとえば、以前に実際あったお話を1つしましょう。

HAPPY LIFESTYLEで「上手な子育て」について書こうとしていたときのことです。

「より良い子育てとは何だろうか」

子育てについての問題意識を強く持ちながら歩いていると、不思議な出来事が起こり始めました。

なぜか町中に子どもが増えたような気になります。

急に、町の子どもの人口が2倍くらい増えたかのようでした。

たくさん目につくようになりました。

本当は、何も変わっていません。

単に自分が「上手な子育て」という問題意識を持つことで、子どもに目を向けやすくなり、町中に子どもが増えた気になりました。

「妊娠すると、街に妊婦が増える」という話がありますが、それと同じです。

自分が妊娠していると、妊婦に注意が向くようになるため、街に増えたような錯覚を覚えます。

これを心理学で「カラーバス効果(Color Bath Effect)」と言います。

問題意識があると、そのことに自然と注意が向き、発想・ひらめき・発見が増えます。

だからこそ、歩くときには何かテーマを作ってから歩いてみましょう。

「日替わり定食」と同じく「日替わりテーマ」です。

今日は「車」。

明日は「建物」。

あさっては「草花」。

このように何か1つのテーマに絞って、そのことについて考えながら歩いてみましょう。

思わぬ、アイデア、発想、発見が得られやすくなり、これまで以上に散歩が楽しくなるに違いありません。

脳を刺激する歩き方(6)
  • 「日替わり定食」のように「日替わりテーマ」を作って、歩く。
ひらめいたアイデアを、記録するだけでなく、実行しやすくする工夫。

脳を刺激する30の歩き方

  1. じっと立っているだけでも、カロリーを消費する。
  2. 耳を澄ませば、聞こえなかった音が聞こえるようになる。
  3. 歩き方がきれいな人はいつも元気。
    自分の足音のリズムに乗っているから。
  4. 「時間」に縛られて考えるのではなく「気分」や「体調」を重視して考えるのがポイント。
  5. 空気は、おいしい食べ物だと意識しながら歩く。
  6. テーマを決めて歩くと、カラーバス効果が起こる。
  7. ひらめいたアイデアを、記録するだけでなく、実行しやすくする工夫。
  8. 「美しい花だ」そう思える人は、幸せだ。
  9. 姿勢が悪いから疲れやすい。
    疲れるから、余計に姿勢が悪くなる悪循環。
  10. 歩くスピードに「緩急」という変化をつけて歩いてみる。
  11. 人間の価値観は、歩数計1つで簡単に変えられる。
  12. カメラを持って歩くと、散歩がもっと楽しくなる。
  13. 後ろ向き歩きで歩いて、体のバランスを整える。
  14. ラジオを聞きながら歩くと、調子が出る。
  15. 毎日歩き続けていると、ついには筋肉痛が懐かしくなる。
  16. 健康を維持できない人は「運動は、悪くなったときにするものだ」と思っている。
  17. 運動しなくても健康維持できている人は、見えないところで運動をしているだけ。
  18. 「歩く時間」を作るより、自然に歩ける空間を作る。
  19. 歩いているときは、楽しそうな表情をしながら歩こう。
  20. 直線コースだけでは面白くない。
    くねくねした道を歩こう。
  21. 歩きながらのほうが、英会話のリスニングがよく聞き取れる。
  22. 歩くことは、腰痛に効く。
  23. はだしで歩くほうが、脳を刺激する。
  24. ウォーキングの苦しみが、スリムな体型に変換されていくイメージをしながら歩く。
  25. 適切な歩幅の計算方法。
  26. 水分補給のため水の入ったペットボトルを持ち歩く。
    すると、意外な効用がもう1つ生まれる。
  27. 夜のウォーキングには、朝や昼にはないメリットがある。
    ただし、デメリットにも注意せよ。
  28. 双眼鏡があれば、単なる散歩がバードウォッチングになる。
  29. 大股で歩くと、普段使っていない筋肉が鍛えられる。
  30. 疲れてきたら、元気に歩いている人を見て、もう一度奮い起こす。

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