執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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人格を否定する言葉は使わない。

人格を否定する言葉は使わない。 | 部下を叱る30の方法

叱るときに持ち出してはいけない内容があります。

「相手の人格を否定する内容」です。

個性・性格・顔形・生まれ・育ちなどです。

あなたが誰かを叱るときに、相手の人格などを否定した言い方になっていませんか。

「顔が悪いから、」

「性格が悪いからミスをした」

「のろまだからいけない」

「生まれや育ちが悪い」

その人にはその人の個性があります。

「その顔を何とかしろ」というのはその人の人格を否定しています。

顔を何とかしろと言っても、そういう顔で生まれましたから仕方ありません。

「性格を直せ」とはいえ、性格はすぐ直せるものではありません。

「のろのろしたペースが悪い」といわれても、そういうふうに生まれました。

生まれや育ちの悪さを言われるのも感じが悪い。

カタツムリはどう頑張っても、チーターのように早く動けません。

チーターもカタツムリのようにのろのろ動くことはできません。

十人十色です。

人にはそれぞれに個性があり、変えようがありません。

にもかかわらず「人格を変えろ」というのは、無理な注文です。

叱られる側にとって、これほどつらい指摘はありません。

よく考えましょう。

悪いのは人格ではありません。

あくまでも仕事をするときの手順や方法などです。

改善するのは「人」ではなく「プロセス」です。

人格には触れないことです。

人格が悪いというのは、指摘してはいけないのです。

部下を叱る方法(12)
  • 人格を否定しないようにする。
厳しい指摘は反抗される。
明るい指摘は受け入れてもらえる。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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