執筆者:水口貴博

面接官が見ている30のポイント

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なぜ面接官は、アパートの家賃を質問するのか。

なぜ面接官は、アパートの家賃を質問するのか。 | 面接官が見ている30のポイント

面接で意外と質問されるのが、住んでいるアパートの家賃です。

「今住んでいるアパートの家賃は、いくらですか」

アパートの家賃と採用は関係ないと思いますが、もちろん無意味に質問しているわけではありません。

この質問にも、きちんと意味があります。

なぜ面接官は、アパートの家賃を質問するのか。

それは、応募者を採用した後の生活を心配しているからです。

企業によっては、試用期間が設けられていることがあります。

試用期間とは、本採用の前、試験的に一定期間働かせ、職務能力を判断する期間です。

見習い期間に近いと考えてもいいでしょう。

特に試用期間を設けている企業では、初任給の低さが目立ちます。

まだ正社員ではないため、最低賃金、かつ時給で計算されるのが一般的です。

たとえ正社員で入社したとしても、新人としてしばらくの間は、低い給与が続くでしょう。

雇ってから数カ月間・数年間は、貧乏な生活になることが予想されます。

生活費の中でも、特に大きな比重を占めるのは、家賃です。

「家賃は、手取り給与の3分の1以下に抑える」という基準が、世間の相場です。

応募者を採用した後、低い初任給で生活ができるかを心配して、面接官は家賃を質問するのです。

言い換えれば、この質問をする面接官は、配慮のある優しい面接官とも言えます。

家賃は正しく答えましょう。

「高い家賃ではないか」と指摘されたときは、家賃の低い物件への引っ越しについて、話を持ち出すといいでしょう。

具体的な計画は未定でも、そういう話を持ち出すだけで、面接官の心証は良くなります。

節約する生活を心がける決意を見せれば、面接官の心配を取り除けます。

実際のところ、働き始めてしばらくの間は、貧乏な生活が続くはずです。

新入社員の間は、できるだけ生活の維持費を下げておくのが賢明です。

面接官が見ているポイント(25)
  • 面接官がアパートの家賃について質問する意味を理解する。
なぜ面接では、ストレス解消法をよく聞かれるのか。

面接官が見ている30のポイント

  1. 採用活動する側が最重視するのは、やはり面接。
  2. 面接官は、嘘を見抜くが、本気も見抜く。
  3. 面接の受け答えは、クイズではない。
    就業意欲を伝える場。
  4. 面接官が、能力より重視していることとは。
  5. 面識のある応募者には、親しみが湧きやすい。
  6. 質問の流れを想定しておく。
  7. 面接室のドアが最初から開いている場合、ノックは必要か。
  8. 「失礼します」と「失礼いたします」。
    好ましいのはどちらか。
  9. カバンを椅子の上に置くのは、基本的にマナー違反。
  10. 都合上、余計な荷物がある場合、面接に持参してもいいのか。
  11. 荷物置き場がない場合の、カバンやコートの置き方。
  12. 面接官からいただいた名刺は、どうすればいいのか。
  13. 名刺に注意を奪われ、大事なことを忘れていないか。
  14. 座り方だけで、人間性を判断される場合もある。
  15. 自由で正直な発言とは、面接官の気持ちや場の雰囲気を無視することではない。
  16. 一言で終わる回答なら、もう少し具体的な説明を加えたい。
  17. 研修について、しつこく聞きすぎない。
  18. いくらきれいなメイクでも、厚化粧では若々しさが失われる。
  19. 希望の業務について質問するとき、面接官が抱く不安とは。
  20. 学生時代に頑張ったこととして、アルバイトを紹介してもいいのか。
  21. 強すぎる個性が、悪いのではない。
    悪いのは、仕事を妨げる個性。
  22. 話を否定されても、社交辞令だと考える。
  23. なぜベテランの面接官は、同じ質問を2回繰り返すのか。
  24. なぜ面接官は、他社の選考状況を聞くのか。
  25. なぜ面接官は、アパートの家賃を質問するのか。
  26. なぜ面接では、ストレス解消法をよく聞かれるのか。
  27. 特技を答えた後によくある流れとは。
  28. 10年後の自社について質問する、面接官の意外な心理とは。
  29. 最後の質問は、面接官の記憶に残りやすい。
  30. 面接官の反応が悪かったのにもかかわらず、内定になる理由とは。

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