執筆者:水口貴博

面接官が見ている30のポイント

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10年後の自社について質問する、面接官の意外な心理とは。

10年後の自社について質問する、面接官の意外な心理とは。 | 面接官が見ている30のポイント

面接は面白い。

面接では、面接官でもわからないことを質問することもあるからです。

たとえば「10年後、当社はどのようになっていると思いますか」という質問です。

面接でよく聞かれる、定番の質問の1つです。

質問をする主な理由は、応募者がどれだけ企業を理解して、具体的な未来を描いているかの確認です。

企業研究をしっかりしていれば、未来の予想を描きやすくなり、具体的に語ることができるでしょう。

ところが、ほかにも意外な理由が隠れていることにお気づきですか。

面接官も「自社の未来が知りたい」と思って、質問することもあるのです。

面接の練習では、客観視が大切です。

自分では自分の悪いところが見えにくいものですが、他人からはよく見えるもの。

面接対策として、自分の面接の様子を他人に見てもらい、客観的な意見を伺うことがあります。

実は、面接官にも、似たような状況があります。

社員だから自社を熟知しているはずですが、社員だからこそ、自社がよく見えないことがあります。

自分では自分を客観視しにくいように、社員は社員であるゆえに、自社を客観視しにくい状況があります。

そこで応募者から見て、10年後の自社について質問します。

応募者の企業研究の度合いを知るためもありますが、個人的な興味関心も若干混じっています。

面接官も人間です。

応募者を知るためだけでなく、自社を知るために、質問することがあるのです。

さて、10年後の未来に、正解はありません。

今まで企業研究を通して得た情報を最大限に生かして、その企業の10年後を前向きに語りましょう。

面接官が見ているポイント(28)
  • 10年後の自社について尋ねる面接官の、意外な意図に気づく。
最後の質問は、面接官の記憶に残りやすい。

面接官が見ている30のポイント

  1. 採用活動する側が最重視するのは、やはり面接。
  2. 面接官は、嘘を見抜くが、本気も見抜く。
  3. 面接の受け答えは、クイズではない。
    就業意欲を伝える場。
  4. 面接官が、能力より重視していることとは。
  5. 面識のある応募者には、親しみが湧きやすい。
  6. 質問の流れを想定しておく。
  7. 面接室のドアが最初から開いている場合、ノックは必要か。
  8. 「失礼します」と「失礼いたします」。
    好ましいのはどちらか。
  9. カバンを椅子の上に置くのは、基本的にマナー違反。
  10. 都合上、余計な荷物がある場合、面接に持参してもいいのか。
  11. 荷物置き場がない場合の、カバンやコートの置き方。
  12. 面接官からいただいた名刺は、どうすればいいのか。
  13. 名刺に注意を奪われ、大事なことを忘れていないか。
  14. 座り方だけで、人間性を判断される場合もある。
  15. 自由で正直な発言とは、面接官の気持ちや場の雰囲気を無視することではない。
  16. 一言で終わる回答なら、もう少し具体的な説明を加えたい。
  17. 研修について、しつこく聞きすぎない。
  18. いくらきれいなメイクでも、厚化粧では若々しさが失われる。
  19. 希望の業務について質問するとき、面接官が抱く不安とは。
  20. 学生時代に頑張ったこととして、アルバイトを紹介してもいいのか。
  21. 強すぎる個性が、悪いのではない。
    悪いのは、仕事を妨げる個性。
  22. 話を否定されても、社交辞令だと考える。
  23. なぜベテランの面接官は、同じ質問を2回繰り返すのか。
  24. なぜ面接官は、他社の選考状況を聞くのか。
  25. なぜ面接官は、アパートの家賃を質問するのか。
  26. なぜ面接では、ストレス解消法をよく聞かれるのか。
  27. 特技を答えた後によくある流れとは。
  28. 10年後の自社について質問する、面接官の意外な心理とは。
  29. 最後の質問は、面接官の記憶に残りやすい。
  30. 面接官の反応が悪かったのにもかかわらず、内定になる理由とは。

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