執筆者:水口貴博

間違いや失敗のない職場にする30の方法

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人を変えない。人を生かす。

人を変えない。人を生かす。 | 間違いや失敗のない職場にする30の方法

10人いれば、10とおりの個性があります。

長所や短所も、人それぞれ、異なります。

身長の高い人は、怖いと言われますが、かっこいいとも言われます。

身長の低い人は、高いところに手が届きませんが「かわいい」と言われ、人との潤滑油になります。

怖い顔をしている人は、人から避けられる反面、緊張感のある会議で発言をしてもらうと、みんなに聞いてもらいやすくなります。

弱そうな顔をしている人は、いじめられやすいが、話しかけられやすい。

私の職場には、声が小さい社員がいます。

いつも、ひそひそした声で、話をします。

初めは、もっと大きい声を出してほしいとお願いしていたのですが、難しい状況があるそうです。

話を聞くと、生まれつき、喉が弱いとのことです。

「小さいころから喉が弱くて、声が小さいから先生から注意をよく受けていました」

「喉が弱いのは遺伝なんですよ。親も、喉が弱いんです」

話を聞いていると、仕方ない状況がわかりました。

私は、彼の声の大きさを変えることをやめました。

代わりに、彼の長所に目を向け、生かす形にしました。

どんな人でもそうですが、何か必ず長所があります。

それを見つけて伸ばしてもらい、仕事に生かすようにするのです。

実は彼には声が小さい代わりに「とても携帯電話に詳しい」という長所がありました。

1カ月に、なんと3回も携帯電話を変更します。

携帯電話に関する知識は、豊富です。

料金の仕組みや機能などは、携帯電話ショップの店員よりはるかに詳しくて、驚かされます。

その知識を仕事に生かすと、一転して仕事がうまく回るようになりました。

今は、誰でも携帯電話を持つ時代です。

つまり、携帯電話の知識に詳しい彼は、誰からも人気です。

できないからやめさせるのではありません。

できることを伸ばしてもらって、生かす形にすることがポイントなのです。

間違いや失敗のない職場にする方法(30)
  • 人を変えるのではなく、その人の長所を生かす。
まとめ

間違いや失敗のない職場にする30の方法

  1. 失敗をする原因は、人ではなく、システムにある。
  2. 人を変えるためには、時間がかかる。
    システムを変えれば、時間はかからない。
  3. 間違いを減らすために、ダブルチェックを導入しよう。
  4. 間違えてはいけない仕事は、ダブルチェック。
    間違えてもいい仕事には、スピード重視。
  5. 締め切りを与えると、部下は活発になる。
  6. 口頭だけの指示は、間違いを増やす。
    口頭と文書の両方で指示すれば、間違えない。
  7. 仕切りがあると、人間はサボってしまう。
  8. 勝つ組織は、徹底的な情報共有をしている。
  9. 朝礼を省略してはいけない。
  10. 責任の大きな仕事で、部下の成長を促す。
  11. 目標シートで意識を高める。
  12. リーダーが挨拶をしないと、部下も挨拶をしなくなる。
  13. つまらない仕事は、受け止め方に問題がある。
  14. 整理整頓をするから、仕事に集中できる。
  15. 必要ない会議に出ない、出さない。
  16. 考え方の対立はしない。
    考え方の吸収をする。
  17. 残業をしている職場は、要注意。
  18. 1週間は、神様のリズム。
  19. 休日のない職場は、精神力を使い果たし、いずれ崩壊する。
  20. 大切な仕事ほど、朝一番に予定する。
  21. ミスをして怒る上司がいる職場ほど、余計にミスが多くなる。
  22. 失敗しても許してくれるリーダーがいれば、部下は成長する。
  23. 1日1回は、相手のために何か協力する。
  24. 指さし呼称と声だし確認は、大きな効果がある。
  25. 手書きの言葉には、魔法の力がある。
  26. 勝つ組織には、予言者が必要。
  27. 花を置くと、喧嘩が減る。
  28. 掃除は新人だけにさせない。
    みんなにやらせよう。
  29. 職場の電気が暗いと、人も暗くなってしまう。
  30. 人を変えない。
    人を生かす。

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