執筆者:水口貴博

人生を豊かにする30の生き方マナー

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恥をかきに行くというマナー。

恥をかきに行くというマナー。 | 人生を豊かにする30の生き方マナー

マナーといえば、恥ずかしくない態度や立ち振る舞いと思ってしまいがちです。

上品で、かっこよく、迷惑にならない振る舞いが、大切という思い込みです。

しかし、信じられないことに、恥ずかしいことをやりに行くことが、マナーということもあります。

おそらく意外に思われることでしょう。

恥ずかしいことをやりに行くというマナーは、誰もが嫌がる初めての経験に当てはまります。

たとえば、初めての経験に挑戦するときです。

私が学生時代、難しい問題をわからないのにやりたがろうとする、マコト君という生徒がいました。

「この問題、誰かやってみたい人」と難しそうな問題の挑戦者を探すとき、みんな恥をかきたくないからと、手をあげません。

みんなの前で、恥ずかしい思いをしたくないのです。

こんなとき、あえて恥ずかしいことをやりに行こうと手をあげることができる人は、勇敢です。

「私にやらせてください」

マコト君が手をあげ、周りからの視線を集めます。

誰もがどうすればいいのかわからない問題に立ち向かうとき、恥ずかしい思いをすることになります。

しかし、それでもマコト君は、恥ずかしい視線を浴びながら、笑ってごまかします。

不思議なことにこんなときの笑いの表情は「余裕」と感じてしまうのです。

問題がうまく解けず、恥をかくだけかいて、席に戻るマコト君は敗者ではありましたが、みんなには勝者でした。

1人が恥をかいたおかげで、次の人が手をあげやすくなったからです。

沈黙が続いた授業も、1人がきっかけになり活気が出て、ほかの生徒も動き始めるようになります。

ムードメーカーと言ってもいいでしょう。

次の人がトライしやすい雰囲気を作ってくれました。

1人でもトライしている人がいると、次の人もトライしやすくなります。

マコト君は、いつも授業のよい雰囲気を作るムードメーカーでした。

マナーといえば、恥ずかしくないことだけではありません。

恥ずかしいことをやりに行くというマナーも、時には大切なのです。

あなたが代表して恥をかきに行くことが、ほかの人を助けることになるのですから。

人生を豊かにする生き方マナー(6)
  • みんなの代表として、恥をかきに行く。
選択と集中は、成功のためのキーワード。

人生を豊かにする30の生き方マナー

  1. ささいな人生マナーが、生活を劇的に変える。
  2. 人生へのマナーは、好きなことをすること。
  3. 余裕は、生活を豊かにするマナーである。
  4. 先輩になるほど、威張った態度はやめよう。
  5. ドタキャンを、チャンスに変えること、できますか。
  6. 恥をかきに行くというマナー。
  7. 選択と集中は、成功のためのキーワード。
  8. 偶然は、必然に変えないといけない。
    神様からあなたへのプレゼントなのだから。
  9. 人生に練習はない。
    常に本番なのだ。
  10. 時間は常に一定。
    どれも最初で最後の瞬間。
  11. 自分の趣味が、必ずしも相手にも合うとは限らない。
  12. 体験の食わず嫌い、していませんか。
  13. 好きな仕事をしていると、自分もお客さまもハッピーになれる。
  14. どきどきする体験をして、心のさびを落とそう。
  15. 気にしないように考えていることは、気にしているということ。
  16. やめないだけでいい。
    やめない人は、やめた人の運を引き継ぐ。
  17. 成功王と失敗王は、同一人物にならないとおかしい。
  18. 当たり前のことを、当たり前にするだけでいい。
  19. 失敗が怖いのではない。
    失敗を見られるのが怖いのだ。
  20. 「一生懸命な人」は、何をやってもうまくいく。
  21. 人生では、フライングもマナーの1つ。
  22. 居心地の良いところにいる人は、なかなか成長できない。
  23. 嫌いなことは、後回し。
    好きなこと順から、はじめよう。
  24. バンカーがあるから、ゴルフが面白くなる。
  25. 愚痴っているから、成功できない。
    人生は、愚痴っている人から運を奪う。
  26. 後ろばかりを見ている人は、前へ進みにくくなる。
  27. わからないときほど、何かをしよう。
  28. 人生は、神様が作ったジェットコースター。
  29. 幸せの基本は、必ず家庭内に存在する。
  30. 「ありがとう」を忘れる人は、幸せも忘れる。

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