執筆者:水口貴博

グループディスカッションの30の対策

12

正論を言う人が、評価されるわけではない。

正論を言う人が、評価されるわけではない。 | グループディスカッションの30の対策

グループディスカッションでは、ある誤解があります。

「正論を言う人が評価される」という誤解です。

たしかに正論は、周囲からの納得が得られやすく、堂々と意見を発言しやすくなるでしょう。

最初から筋が通っているため、発言する本人まで輝いて見えるに違いありません。

しかし、グループディスカッションでは、正論を言う人が評価されるわけではありません。

正論は、ありきたりな回答のため、議論が深まりにくいでしょう。

むしろ、正論にとらわれない考え方のほうが重要です。

グループディスカッションでは、発想力も評価対象です。

誰が、どんな考えを発想しているのか、採用担当者は見ています。

もちろん自分の意見が正論なら、正直に言えばいいのですが、正論にこだわる必要はありません。

もし、奇抜な意見があるなら、発言する意味はあります。

正論にとらわれず、自分の正直な意見なら、どんどん言ってみましょう。

奇抜な意見もよし。

逆転の発想もよし。

一風変わったアイデアから、さらに新しいアイデアが生まれるかもしれません。

奇抜な意見がそのまま役立たなくても、議論を深める材料になるはずです。

そうした柔軟な発想は、採用担当者もきちんと見ていますし、評価を上げてくれるでしょう。

さまざまな意見が出てこそ、多角的な見方が生まれ、グループディスカッションが活性化されるのです。

グループディスカッションの対策(12)
  • 正論にとらわれず、さまざまな意見を出し合う。
メモは、書記だけの担当ではない。

グループディスカッションの30の対策

  1. グループディスカッションの基本的な流れ。
  2. グループディスカッションに、小さなメモ帳では不十分。
  3. 個人単位より、グループ単位で評価されやすい。
  4. 役割ごとの、メリットとデメリット。
  5. 最も高い評価を得やすい立場とは。
  6. グループディスカッションを成功させるコツは、楽しむこと。
  7. わずかな雑談で、雰囲気が決まる。
  8. 1人が2つの役を担当すれば、アピールも倍になるのか。
  9. 予備知識のないテーマが出題されたときの対応。
  10. 「メンバー全員が通過するぞ」という仲間意識が大切。
  11. 議論に、勝ち負けを持ち込まない。
  12. 正論を言う人が、評価されるわけではない。
  13. メモは、書記だけの担当ではない。
  14. 議論で興奮していると、いつもの癖が出やすい。
  15. 議論が白熱して話に割り込めないときの一言。
  16. 発言しないと、評価されないのか。
  17. 無反応では、話すほうもつまらない。
  18. 書記やタイムキーパーも、積極的に発言したい。
  19. グループディスカッションでは、やはり発言回数が重要なのか。
  20. 司会者は、全員に話を振る気配りを持ちたい。
  21. 司会者に、話を全員に振る配慮がないときの対処。
  22. 司会が下手な場合、代わったほうがいいのか。
  23. 聞く姿勢も、評価対象。
  24. 早く結論を出すほうが、高く評価されるのか。
  25. 自分の意見を、途中で変えるのはいいのか。
  26. 最も多く発言した人が、不採用になるのは、本当か。
  27. 話のまとめに入る、時間の目安。
  28. 多数決で結論を出すのは、最後の手段。
  29. 発表者は、1人である必要はない。
  30. 発表者は、発案者が対応すると、スムーズ。

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