執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

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優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。バランスが大切。

優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。バランスが大切。 | 子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

子育てで最も難しいのは「優しさと厳しさのバランス」です。

子どもに優しすぎると、親を侮って言うことを聞かなくなり、うまくしつけができなくなる。

逆に、子どもに厳しすぎると、親のことが大嫌いになり、うまくしつけができなくなる。

甘やかしすぎても厳しすぎても、うまくいかない。

どちらで育てるのがいいのかというと、どちらも大切です。

要は、バランスです。

しかし、このバランスこそ、最も頭が痛いところです。

あらためて、優しさと厳しさのバランスの取り方を考えてみましょう。

整理して考えると、実は単純です。

「子どもが正しいことをしたときには優しくなり、間違ったことをすれば厳しくなる。同時に完璧を目指さない」

これだけでいい。

親は人生の先駆者です。

知識・礼儀・作法など、あらゆる面で子どもより詳しいはずです。

親は、子どもが正しいことをしたときは、どんどん褒めましょう。

「よくやった。偉いぞ!」

そういうときには、とことん優しくなります。

すると子どもは「そうか。こうすればいいのか」と理解します。

親に褒められて嬉しく感じ、さらにやる気を出すに違いありません。

逆に間違ったことをすれば、厳しくなります。

「こら! それはいけない。間違っている。こうすればいい」

ただ叱るだけはよくありません。

叱ると同時に「こうすればいい」という正しい道筋も教えてあげるようにしましょう。

子どもは「これは間違っていることなのか。こうすればいいのか」と恐怖とともに、しっかり覚えます。

この両者のバランスを取りながらも、完璧は目指さないようにしましょう。

「適度な緩み」を許容します。

礼儀・作法・マナーなど、完璧を目指そうとするのは素晴らしいですが、何でも完璧にできる人はいません。

親ですら、完璧ではないはずです。

親も完璧ではありませんから、子どもにも完璧を押し付けない。

この基準で優しさと厳しさのバランスを保てば、子どもを上手にしつけていくことができるようになります。

子どもに礼儀と行儀をしつける方法(15)
  • 優しさと厳しさは、バランスを保つ。
子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

  1. 幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
  2. 「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
  3. 子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
  4. 初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
  5. そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
  6. 子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
    取れなくても喜ぶ。
  7. 親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
  8. ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
  9. 正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
  10. 子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
  11. お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
    子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
  12. 親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
  13. お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
  14. きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
  15. 優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
    バランスが大切。
  16. 子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
  17. 子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
  18. 子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
  19. 子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
  20. 無駄をしないのは、最も無駄。
  21. 挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
  22. 子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
  23. 親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
  24. 成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
  25. 夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
  26. 「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
  27. 子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
  28. 親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
  29. 親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
  30. しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

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