執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。

時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

不況に強い組織は、不況が来る前に準備をしています。

大木は、なぜ台風が来ても倒れないのか。

それは、深くて幅広い根を生やしているからです。

土の下で表には出ない部分ですが、そういう土台は確実に強さになります。

台風が来てから急いで根を伸ばそうとしても、無理な話です。

根を伸ばすためには、膨大な時間がかかります。

台風が来てから急いで根を伸ばそうとしても、そううまい話はありません。

普段、いかにこつこつした成長をして根を伸ばしていたかです。

台風が来たときに耐えられるかどうかは、実は台風が来る前の段階が重要です。

不況が来る前に企業は何ができるのかというと、こつこつした成長を積み上げることです。

急がず、焦らず、確実な成長をする。

何のことはない、一番の不況対策です。

むしろ楽をして成長をしたり、むやみに急いで成長しようとしたりすると危険です。

十分な土台がないため、いざ不況がきたときに、倒れやすくなります。

成長には時間がかかる。

時間のかかった成長こそ、本当の強さです。

根を深く広く生やした大木が台風に耐えられるように、時間のかかった成長をした企業ほど不況にも強くなるのです。

不況を乗り切る経営者の心得(9)
  • 時間をかけて、確実な成長をする。
手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。

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