執筆者:水口貴博

安眠・快眠の30のシンプルな方法

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ライフサイクルを狂わせているのは、実は便利な「24時間営業の店」。

ライフサイクルを狂わせているのは、実は便利な「24時間営業の店」。 | 安眠・快眠の30のシンプルな方法

通常、睡眠促進ホルモンであるメラトニンは、夜になれば分泌されます。

そのメラトニンが分泌されるためのきっかけは、2つあります。

  1. 時間
  1. 環境

1つ目のきっかけは、時間です。

人間の脳の中には「体内時計」と呼ばれる機能があります。

生物が生まれつき脳に備えている、時間測定機です。

現実の24時間と体内時計が一致していれば、夜はメラトニンが分泌され、自然と眠くなります。

しかし、現実の24時間と体内時計がずれている場合は、夜に眠くならず、体内時計が夜だと認識する時間に眠くなります。

では、現実の24時間と体内時計がずれる原因は何でしょうか。

主に2つあります。

(原因1)
体内時計は、およそ24時間10分周期であるため

地球の自転周期は24時間ですが、体内時計は24時間以上の周期であり、ずれている状態です。

なぜ、体内時計が24時間以上なのか。

それは、地球の自転周期の変化したことに関係しています。

はるか大昔、地球は24時間以上の周期で回っていた時期があります。

体内時計が24時間以上なのは、そのときの名残が残っているといわれています。

しかし、その差分を修正する機能も脳に備わっています。

そのポイントこそ、朝日です。

朝日を浴びれば、ずれを脳は自動的に修正します。

朝に体内時計と現実の時刻と同期を取るため、夜になれば体内時計も夜だと認識して、メラトニンが分泌されます。

(原因2)
昼夜逆転の生活を送っているため

朝に寝て、夕方ごろに起きると、脳は体内時計を誤って修正します。

夕方に日光を浴びるため、脳は夕方を「朝」と認識して、体内時計がますますずれるのです。

では、なぜ朝に寝て、夕方に起きるような生活が増えているのか。

さまざまな原因があって一概には言えませんが、中でも特に大きな影響を与えているのは、やはり「あの存在」でしょう。

24時間営業の店なのです。

24時間営業の店が爆発的に増えて、大変便利な世の中になりました。

その反面、便利すぎて、人の生活サイクルに悪影響を及ぼしています。

便利を追求して招いた不便。

私たちのライフサイクルを狂わせているのは、実は便利な「24時間営業の店」という皮肉です。

不眠症を改善するには、当たり前の生活を送ることが第一です。

「夜に寝て、朝に起きる」という当たり前の生活を心がければ、不眠症の大半は解消されるでしょう。

安眠・快眠のシンプルな方法(2)
  • 規則正しい生活を送る。
部屋が暗いと、自然な眠気がやってくる。

安眠・快眠の30のシンプルな方法

  1. 睡眠を促進させる鍵は、メラトニンが握っている。
  2. ライフサイクルを狂わせているのは、実は便利な「24時間営業の店」。
  3. 部屋が暗いと、自然な眠気がやってくる。
  4. 就寝1時間前からは、テレビを見ない。
  5. 寝室にテレビを置かない。
    本を置く。
  6. 無理に寝ようと考えすぎない。
  7. 眠くなるような難しい本を、睡眠薬として利用する。
  8. ぬるめの風呂に入る。
  9. 就寝前に、軽くマッサージをする。
  10. 軽いストレッチをすれば、リラックスできて気持ちいい。
  11. 寝る直前の大食いは、安眠の大敵。
  12. 寝る前に、コーヒー・紅茶・お茶は飲まない。
  13. 寝室は、いつもきれいにしておく。
  14. お酒に酔って寝ることほど、危険なことはない。
  15. 就寝前のアロマセラピーで、リラックスする。
  16. 冷え性の人は、手袋や靴下を履いて、手先足先を温める。
  17. ツボを押して、安眠と健康を手に入れよう。
  18. 枕カバーに、お気に入りのコロンをつける。
  19. 安眠の妨げになる、秒針の音。
  20. 夜の電話は、出なくていい。
  21. 足湯に入れば、全身の血行がよくなる。
  22. 遮光カーテンで、余分な光を遮る。
  23. 耳栓を使えば、外の騒音は怖くない。
  24. 時計を見えないところに置く。
  25. 睡眠中に失われる水分は、睡眠前に補給する。
  26. 寝る前に、しっかり汗をかく。
  27. 体を動かす機会は、自分で作る。
  28. 枕こそ、1日全体に影響を及ぼすアイテム。
  29. 夕食やデザートに、バナナを食べる。
  30. 「安眠の儀式」があると、眠りやすくなる。

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