執筆者:水口貴博

大人の気遣いができる人になる30の方法

18

当事者意識のない人は、理解のない言葉を発する。当事者意識のある人は、理解のある言葉を発する。

当事者意識のない人は、理解のない言葉を発する。当事者意識のある人は、理解のある言葉を発する。 | 大人の気遣いができる人になる30の方法

理解のない言葉を発するのは、当事者意識がないからです。

当事者意識がない人は自己中心的な見方をするようになります。

見たまま・感じたままの印象で率直に判断するため、少しでも気に入らないことがあればすぐ感情的になります。

愚痴や文句など、理解のない言葉を発することが増えるようになります。

「上司がむかつく」

「病院の受付が遅い」

「総理にはリーダーシップが不足している」

大切なのは「当事者意識を持つこと」です。

当事者意識を持つと、相手の立場や気持ちを想像できるようになります。

見たままではなく、見えていないところまで想像ができるようになり、理解のある言葉を発することができるようになります。

たとえば、上司にむかつくことがあったときとします。

当事者意識を持って、上司の裏側を想像して見てください。

「きっと家庭が大変なのだろう」

「多くの部下を持って大変なのだろう」

「思春期の子どもに手を焼いてストレスをためているのかな」

上司なりの苦労や大変さが見えてくれば、理解のある言葉が出てくるようになるでしょう。

病院の受付が遅くても、当事者意識を持ってみてください。

「処理することが山ほどあるのかな」

「多くの患者さんがいて大変だよね」

「さっきの患者さんのクレーム対応で精神的に参っているのかな」

自然と理解のある言葉が出てきて、穏やかな気持ちでいられるはずです。

首相のリーダーシップに頼りないところがあっても、むっとするのではなく、まず当事者意識を持ってみることです。

「全国民から注目されるのは相当なストレスだろう」

「首相も『首相』を経験するのは初めてだよね」

「国を運営する立場は考えることが山ほどあるだろう」

不快な気持ちも多少は収まり、理解のある言葉が出てくるに違いありません。

「どうして私がわざわざ相手の立場を想像しなければいけないの?」と思うかもしれません。

「相手の事情なんて考えていられない」という人もいるでしょう。

もっともなことですが、それはまだ心が狭い証拠です。

大人であれば、できるだけ広い視野を持って当事者意識を心がけることです。

一度も経験したことない立場も当然あるでしょうが、わかる範囲で想像力を働かせることならできるはずです。

自分なりに「きっとこんな様子なのだろう」と想像することならできるでしょう。

世の中には「絶対許せない」「完全に理解不能」ということがあるのも事実です。

すべての人に対して当事者意識を持つのは困難であり、当事者意識を持つにも限界という場面もあるでしょう。

それでも努力ならできるはずです。

見る人や接する人、できるだけ多くの人に当事者意識を持ってみてください。

当事者意識を持てば持つほど理解のある言葉が増えます。

心の器が一回り大きくなって、優しい一言や思いやる発言も増えます。

むっとすることが減って、感情も安定するのです。

大人の気遣いができる人になる方法(18)
  • 常に当事者意識を持って生きる。
配慮の一言があれば、相手の話を遮っても失礼にならない。
「話の腰を折るようですみません」と言えばいいだけ。

大人の気遣いができる人になる30の方法

  1. 「今話しかけても大丈夫かな」と考えることが、大人の気遣い。
  2. 相手の荷物になるプレゼントは、もはやダンベルと同じ。
    プレゼントが上手な人は、相手の荷物にならないか考える。
  3. フォローが下手な人は、話が否定で終了する。
    フォローが上手な人は、否定の後に代替案を提示する。
  4. 人が何かを楽しんでいるとき、わざわざ否定することを言わない。
  5. 傘の巻き方に、その人の品性が現れる。
  6. 町なかで有名人を見かけても、安易に声をかけない。
    プライベートを尊重して、声をかけないのが粋なマナー。
  7. ため息をつく人を悪く言ってはいけない。
    優しくいたわる人になろう。
  8. 痛いところを突かれて逆ギレすることほど、かっこ悪い姿はない。
  9. 大人の場所には、子どもを連れていないのがマナー。
  10. だるいからといって、ごみをごみ箱に投げてはいけない。
  11. 「3分だけよろしいでしょうか」と話しかけて、長話になるのはマナー違反。
  12. 違和感に気づけることがセンス。
    素晴らしい感性がある証拠。
  13. 窓の外をぼんやり眺めている人にも「話しかけて大丈夫かな」という気遣いは必要。
  14. 頑張っている人に「頑張れ」と声をかけてはいけない。
  15. 直接相手に協力できなくても、話を聞くくらいならできるはずだ。
  16. ハイヒールを履いてみると、女性の気持ちが理解できる。
    もっと女性に優しくなれる。
  17. ネガティブな話題で雰囲気が暗くなったときは「話題を変えましょう」の一言が役立つ。
  18. 当事者意識のない人は、理解のない言葉を発する。
    当事者意識のある人は、理解のある言葉を発する。
  19. 配慮の一言があれば、相手の話を遮っても失礼にならない。
    「話の腰を折るようですみません」と言えばいいだけ。
  20. 同じところで何枚も写真を撮らない。
    限度を超えると、品位を損なう。
  21. 「言わなくてもわかる」と考える人ほど、ぼける。
    言わなくてもわかることであってもきちんと口に出して伝える人は、ぼけない。
  22. 写真を撮ってもらったら「お撮りしましょうか」と声をかけるのがマナー。
  23. 「お撮りしましょうか」という気遣いを断るとき、大切にしたいマナー。
  24. 結論から話す癖をつけるだけで、伝え方のスキルが劇的に向上する。
  25. 何でもかんでも「やばい」という言葉で済ませていないか。
  26. 久々に友人と会ったとき「太った?」と言ってはいけない。
  27. うっかり相手の話の腰を折ってしまったら、すぐ元の話題に戻す。
  28. 話が長くなりそうなときは、配慮の一言を添える。
    「話が長くなってもいいですか」
  29. サインに自分の名前を添えてもらいたいときのマナーとは。
  30. 「それ何の役に立つの?」という質問はデリケート。

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