執筆者:水口貴博

才能を磨く30の方法

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本ほど、自由度の高い先生はいない。

本ほど、自由度の高い先生はいない。 | 才能を磨く30の方法

本屋に並ぶ本は、どれも優秀な先生たちです。

どの1冊を選ぶかは、どの先生の、どの授業を受けるのかと同じことに例えられます。

ただ違うところは、実際の授業より自由があるというところです。

学校の授業では、教える速度は先生の判断に委ねられます。

早口で話の展開が速い先生もいれば、のろのろしか進まない授業もあります。

教えるスピード、教え方、先生のその日の気分など、主導権はすべて向こう側にあります。

ほかにも生徒がたくさんいる中で、自分が理解できず「待ってください」とはたしかに言いづらいですよね。

先生は「わからなければ言ってください」と言いますが、実際のところ「質問があります」を何十回も言っていられません。

またその逆のパターンもあります。

授業が遅すぎていらいらしてしまうというパターンです。

自分は予習をしてとっくに理解し、できているのに、必要以上にゆっくり教える先生では、うつらうつら眠くなります。

内容はよくてもスピードが遅すぎるなら、自分のペースに合っていないということになります。

先生とはいえ、当たり外れは大きいのです。

当たればいいのですが、外れた場合は授業料と時間が無駄になった気分になります。

しかし、本は違います。

本は、実際の先生のようにころころ気分を変えることはありません。

いつも落ち着いて話しかけてくれる先生です。

わからないところがあれば、いくらでも立ち止まることができるし、本の途中から始めてもいいのです。

どの本を読んでもいいし、本の難易度もこちらで選択ができ、決めることができます。

学校では飛び級はできませんが、本なら飛び級はいくらだって可能です。

子どもが大人向けの難しい内容の本を読むことも可能です。

難しすぎれば途中でやめてもかまいませんし、だからと言って叱られるわけでもありません。

ぱらぱらめくり、つまみ食いのような学び方もできます。

本は、いわば一対一の勉強です。

家庭教師も一対一であるように、本も、著者と読者の一対一のやりとりになるのです。

友人の話に邪魔されるわけでもなく、1人になって学べますから、集中ができ、身につきやすいのです。

私は、本を読む習慣を身につけてから、生活が劇的に変わりました。

何が変わったのかというと、本のほうが学ぶ効率がよいため、普段の何倍もの速さで勉強できるということです。

たとえば、ある人の自伝を1冊読めば、その人の一生で得た学びを勉強できたことになります。

何十年も生きた人の人生を、2時間足らずで学べるのです。

本の値段が安すぎて、申し訳ないと思ってしまうほどです。

時間にせよお金にせよ、元手が多くかかりません。

本は効率的であり、効果的なのです。

本ほど、自由度の高い先生はいません。

自分のやりたいことや才能を発揮させるためには、先生となるべき本を探し徹底的に研究し読み尽くすことが大切です。

すでに一流である人の話や技、技術や知恵を学べば、学校の先生たちより効率よく進めることができるのです。

才能を磨く方法(5)
  • 本から、学ぶ。
アリでもない。
キリギリスでもない。
アリギリスになれた人が才能を発揮できる。

才能を磨く30の方法

  1. 恵まれた環境は、才能を開かせる土台である。
  2. 環境は、自分で選択し、作り出していくことができる。
  3. 一番お金をかけるべきは、環境という基盤。
  4. 孤独も、大切な環境。
  5. 本ほど、自由度の高い先生はいない。
  6. アリでもない。
    キリギリスでもない。
    アリギリスになれた人が才能を発揮できる。
  7. 蓄積されたノウハウで、お金を回収できるようになる。
  8. 遊んでいることに否定的な親のもとでは、才能は発揮できない。
  9. 親の援助に頼らないと、勉強する大金は手に入れられない。
  10. お金の使い方がキーポイント。
    使い方しだいで、将来の姿が決まってしまう。
  11. 早い時期の失敗は、痛みが小さくて済む。
  12. 才能は、量の勝負でしかない。
  13. 自分らしくやることが、一番能力を発揮できる。
  14. 人目、体裁、見栄を考えると、本当の力を発揮できなくなる。
  15. 自分の才能に、3年くらい捨ててしまおう。
  16. 我慢とは、精神的苦痛のこと。
    何の蓄積にもならない。
  17. 素晴らしい手本となるような尊敬できる人物に出会う。
  18. 有名人の共通点は「一点豪華主義者」であるということ。
  19. 小さなリスクなら、迷わずやればいい。
  20. 夢を叶えるという欲求には、前提条件をクリアする必要がある。
  21. 本当の実力は、楽しんで身につけるもの。
  22. 小さく始めて、後から大きく。
  23. 夢を書いた紙を壁に貼る。
  24. できないことも、立派な結果の1つ。
  25. 諦めるから、夢が終わってしまう。
  26. 子どもの成長は、親からどのような教育を受けるかに大きくかかっている。
  27. 氷山の一角を出すために、大量の無駄を経験する。
  28. 努力は才能ではない。
    好きなことをやっていれば、自然と身につく。
  29. お金のためにやっている人は、失敗する。
  30. 才能の最終体系は、人の役に立てること。

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