執筆者:水口貴博

お店から好かれる良いお客さんになる30の方法

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お店の人が会計伝票を置く前に、料理を食べ始めないこと。

お店の人が会計伝票を置く前に、料理を食べ始めないこと。 | お店から好かれる良いお客さんになる30の方法

レストランで注意したいマナーがあります。

お店の人が料理を運んで、テーブルの上に会計伝票を置きます。

このとき、会計伝票を置く前に料理を食べ始める人がいます。

つまり、食事が運ばれてきた瞬間です。

一刻も早く食べたい気持ちはわかりますが、これはよくありません。

いわば、フライングスタートです。

会計伝票を置く前に食べ始めると「余裕のない人」に映ります。

会計伝票を置く前に食べ始めると「余裕のない人」に映る

早く食べたい気持ちがあるとはいえ、余裕のない様子は品がありません。

お店の人は「会計伝票を置く時間すら待てないのだろうか」と驚くでしょう。

お店の人だけでなく、同席している人も驚かせてしまいます。

「どうしたのだろう。よほどおなかがすいているのだろうか」と思うに違いありません。

特におなかがすいているときは要注意です。

空腹でたまらないときは、食べることで頭がいっぱいです。

早く食べ始めたい気持ちが強いと、つい余裕のない行動を取ってしまうことが少なくありません。

会計伝票が置かれ、一呼吸置いてから食べ始める

料理が運ばれてきたら、まず気持ちを落ち着かせましょう。

空腹でも焦らないことです。

「温かいものは温かいうちに」「冷たいものは冷たいうちに」という考え方もあるでしょう。

だからといって、フライングスタートは厳禁です。

運ばれてきた料理を眺めてから食べるのがいい

会計伝票が置かれたらすぐ食べればいいかというと、そこにも注意が必要です。

会計伝票が置かれてすぐ食べ始めるのではありません。

まず一呼吸置いてから食べ始めましょう。

待つとはいえ、長い時間ではありません。

ほんの数秒です。

一呼吸置いてから食べ始めると、落ち着いた印象があって上品に映ります。

一呼吸は、料理を眺める時間に充てよう

料理が運ばれ、テーブルに会計伝票が置かれたら、一呼吸置いてから食べ始めましょう。

このときの「一呼吸」は、料理を眺める時間に充てるといいでしょう。

料理は作品です。

美術館では作品をじっくり眺めて楽しみますが、レストランでも同じです。

料理が運ばれてきたら、じっくり鑑賞してから食べ始めるといいでしょう。

じっくり料理を眺めるのもよし。

食欲をかき立てられ、食べるのがますます楽しみになります。

じっくり器を眺めるのもよし。

美しい器であれば、特徴に気づくセンスが養われるでしょう。

お店の人に、笑顔と軽い会釈をしてから食べ始めると、落ち着きがあってさらに上品です。

お店から好かれる良いお客さんになる方法(9)
  • 料理が運ばれ、テーブルに会計伝票が置かれたら、一呼吸置いてから食べ始める。
  • 一呼吸は、料理を眺める時間に充てる。
コーヒーを注文してアイスコーヒーが出てきたら、自分の責任。

お店から好かれる良いお客さんになる30の方法

  1. 感じのいい店員さんを求める前に、感じのいいお客さんになっているか。
  2. お店の名前を覚えると、店長と仲良くなれる。
  3. なかなか予約が取れないお店に文句を言ってはいけない。
    正真正銘の人気店を知れてラッキーと考えよう。
  4. お店の出入り口で立ち止まるのはよくない。
  5. 「並んでますか」と聞かれて、むっとしてはいけない。
    自分の中途半端な並び方を見直す機会にしよう。
  6. きちんと傘袋を使う人が、お店から好かれる良いお客さん。
  7. 外国人従業員にむっとするのは失礼。
    きちんと敬意と感謝の気持ちを持つことが大切。
  8. 注文確認の復唱にきちんと耳を傾けるお客さんは、店員さんから好かれる。
  9. お店の人が会計伝票を置く前に、料理を食べ始めないこと。
  10. コーヒーを注文してアイスコーヒーが出てきたら、自分の責任。
  11. 注文した料理が写真の盛り付けと大幅に違っていたら、きちんと指摘したほうがいい。
  12. 何も買わずに、お店から出るときのマナー。
  13. 足を組むのはいい。
    足の裏を見せるのがいけない。
  14. 店員さんがお皿を下げてくれるとき、感謝の言葉を伝えよう。
  15. 友人のお店だからといって、特別サービスを要求していないか。
  16. くっつけたテーブルは、店を出るとき、元に戻そう。
  17. 会計伝票の争奪戦をしていないか。
    食事の場で会計伝票の奪い合いをすることほど、見苦しいことはない。
  18. レジでの雑談が、後ろに並んでいる人の邪魔になっていないか。
  19. 値切ることは、失礼かつ恥ずかしい行為。
    値切るするくらいなら、おまけをお願いするほうがいい。
  20. 新人さんの不手際にむっとしてはいけない。
    心を大にして、優しい気持ちで接しよう。
  21. タイムセールだからといって、無理に買う必要はない。
  22. 金属製の呼び出しベルは、優しく鳴らそう。
  23. 店員さんに「ありがとう」と言ってはいけない。
  24. 「厨房の方にも『おいしかった』とお伝えください」。
  25. 書店で手に取った本は、きちんと元の位置に戻す。
  26. 長時間の立ち読みは非常識。
    万引犯と同じと思われても仕方ない。
  27. きちんとスーツに着替えてから来るお客さんが、高級ブランドショップに好かれる。
  28. レンタル品だからといって、雑に扱わない。
  29. アンケートは、言葉だけと思っていないか。
    イラストを添えると、もっと喜ばれる。
  30. 店員さんに案内されて買った服があれば、後日感想を伝えよう。

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