執筆者:水口貴博

お店から好かれる良いお客さんになる30の方法

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会計伝票の争奪戦をしていないか。食事の場で会計伝票の奪い合いをすることほど、見苦しいことはない。

会計伝票の争奪戦をしていないか。食事の場で会計伝票の奪い合いをすることほど、見苦しいことはない。 | お店から好かれる良いお客さんになる30の方法

人から食事をごちそうになることがあります。

相手から「今日の食事代は私が持ちます」と言われることがあるでしょう。

このとき、とっさに否定していませんか。

「それは申し訳ないです」

「ごちそうになるわけにはいけません」

「そんなことをされては困ります!」

一度否定してから「ごちそうになります」「甘えさせていただきます」と受け入れるならまだいいのです。

ごちそうされることになっても、感謝の気持ちが伝われば、相手も快く感じるでしょう。

しかし、かたくなに否定し続けるのはよくありません。

「今日はごちそうします」

「いえいえ、そんなことをされては困ります。むしろここは私のおごりで……」

しばらく不毛なやりとりが続くことになる。

そうこう言いながら、今度は会計伝票の争奪戦が始まります。

食事の場で会計伝票の奪い合いをすることほど見苦しいことはありません。

周りのお客さんは振り返り「あらあら」といった感じになります。

なかなか決着がつかないと、会計伝票争奪の主戦場がテーブルからレジに移動します。

レジの店員さんは心の中で「早くお金を払ってほしい」と思い、愛想笑いをしながらじっと待ち続けます。

レジの後ろのお客さんが詰まってしまい、お店にも迷惑です。

支払いのやりとりがかっこ悪いと、食事の後味も悪くなります。

こういうやりとりがあると、ごちそうする側もすっきりしません。

せっかく食事で相手との距離が縮まっても、支払いのタイミングで台無しです。

ごたごたしながらごちそうになると、なかなか仲良くなれないのです。

ごちそうになるのは悪いことではない

付き合いが下手な人は「ごちそうになってはいけない」「ごちそうされるのは悪いこと」と思っています。

これは誤解です。

ごちそうになるのは悪いことではありません。

ぐだぐだ残念そうにごちそうになるのが悪いのです。

ごちそうされることを嫌がることは、相手の好意を否定することになります。

本人に悪気はないのですが、心当たりがある人は注意が必要です。

ごちそうされるときは、嬉しそうにするのがマナー

ごちそうされるときのマナーがあります。

ごちそうされるときは、嬉しそうにするのがマナーです。

「本当にいいんですか。ありがとうございます。今日はお言葉に甘えてごちそうになります。次はぜひ私におごらせてください」

一度は遠慮の姿勢を見せてから嬉しそうにごちそうになれば、悪い気はしません。

嬉しそうに様子を見せれば、相手も「ごちそうしてよかった。喜んでもらえてよかった」と思ってくれます。

快くごちそうになることは、相手の顔を立てることにもつながります。

また「次はぜひ私におごらせてください」という一言があることもポイントです。

お返しに次回はごちそうしたいことを申し出ておけば、ごちそうになっても悪い気はしません。

「次はぜひ」ということで、さりげなくまた会う約束もできるのです。

お店から好かれる良いお客さんになる方法(17)
  • ごちそうになるときは、残念そうな態度ではなく、嬉しそうな態度を見せる。
レジでの雑談が、後ろに並んでいる人の邪魔になっていないか。

お店から好かれる良いお客さんになる30の方法

  1. 感じのいい店員さんを求める前に、感じのいいお客さんになっているか。
  2. お店の名前を覚えると、店長と仲良くなれる。
  3. なかなか予約が取れないお店に文句を言ってはいけない。
    正真正銘の人気店を知れてラッキーと考えよう。
  4. お店の出入り口で立ち止まるのはよくない。
  5. 「並んでますか」と聞かれて、むっとしてはいけない。
    自分の中途半端な並び方を見直す機会にしよう。
  6. きちんと傘袋を使う人が、お店から好かれる良いお客さん。
  7. 外国人従業員にむっとするのは失礼。
    きちんと敬意と感謝の気持ちを持つことが大切。
  8. 注文確認の復唱にきちんと耳を傾けるお客さんは、店員さんから好かれる。
  9. お店の人が会計伝票を置く前に、料理を食べ始めないこと。
  10. コーヒーを注文してアイスコーヒーが出てきたら、自分の責任。
  11. 注文した料理が写真の盛り付けと大幅に違っていたら、きちんと指摘したほうがいい。
  12. 何も買わずに、お店から出るときのマナー。
  13. 足を組むのはいい。
    足の裏を見せるのがいけない。
  14. 店員さんがお皿を下げてくれるとき、感謝の言葉を伝えよう。
  15. 友人のお店だからといって、特別サービスを要求していないか。
  16. くっつけたテーブルは、店を出るとき、元に戻そう。
  17. 会計伝票の争奪戦をしていないか。
    食事の場で会計伝票の奪い合いをすることほど、見苦しいことはない。
  18. レジでの雑談が、後ろに並んでいる人の邪魔になっていないか。
  19. 値切ることは、失礼かつ恥ずかしい行為。
    値切るするくらいなら、おまけをお願いするほうがいい。
  20. 新人さんの不手際にむっとしてはいけない。
    心を大にして、優しい気持ちで接しよう。
  21. タイムセールだからといって、無理に買う必要はない。
  22. 金属製の呼び出しベルは、優しく鳴らそう。
  23. 店員さんに「ありがとう」と言ってはいけない。
  24. 「厨房の方にも『おいしかった』とお伝えください」。
  25. 書店で手に取った本は、きちんと元の位置に戻す。
  26. 長時間の立ち読みは非常識。
    万引犯と同じと思われても仕方ない。
  27. きちんとスーツに着替えてから来るお客さんが、高級ブランドショップに好かれる。
  28. レンタル品だからといって、雑に扱わない。
  29. アンケートは、言葉だけと思っていないか。
    イラストを添えると、もっと喜ばれる。
  30. 店員さんに案内されて買った服があれば、後日感想を伝えよう。

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