執筆者:水口貴博

仕事の神様に愛される30の方法

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「もっと頑張っている人がいる」というフレーズに潜むリスクとは。

「もっと頑張っている人がいる」というフレーズに潜むリスクとは。 | 仕事の神様に愛される30の方法

自分を鼓舞したいとき、よく使われるフレーズがあります。

「もっと頑張っている人がいる」です。

上には上がいます。

自分では頑張っているつもりでも、世の中を見渡せば、もっと頑張っている人がいます。

自分より頑張っている人がいると、相対的に自分が努力不足に感じられます。

「まだまだ自分は努力不足。もっと頑張らなければいけない」

もっと頑張っている人を励みにして、自分を奮い立たせます。

理にかなっていて、ポジティブな方法にも思えます。

「もっと頑張っている人がいる」というフレーズで、自分を奮い立たせている人も多いのではないでしょうか。

もちろんサボっている人が「もっと頑張っている人がいる」と自分に言い聞かせるならいいのです。

サボっている状態は、まだ自分をきちんと発揮できていない状態です。

自分にむちを打って、気合を入れて頑張る必要があるでしょう。

しかし、すでに十分頑張っているにもかかわらず「もっと頑張っている人がいる」と考えるのは要注意です。

「もっと頑張っている人がいる」というフレーズには、あるリスクが潜んでいるからです。

それは「自分の限界を無視している」という点です。

もっと頑張っている人を励みにしながら自分にむちをびしばし打って、もっと頑張るとします。

それが、自分の限界を超えることになっては危険です。

限界を超えたら、最後の糸がぷつりと切れ、壊れたり燃え尽きたりしてしまいます。

体調を崩してしまい、回復に時間がかかるでしょう。

時には深刻なトラブルに発展する可能性もゼロではありません。

限界のない人はいません。

健康で丈夫な人であっても、限界は存在します。

いくら頑張るとはいえ、自分の限界を無視してまで頑張るのはよくないのです。

「最善を尽くしていればそれでいい」と考える

では、どうするのがいいのか。

「最善を尽くしていればそれでいい」と考えましょう。

基準として考えたいのは「人の限界」ではなく「自分の限界」です。

自分にとって最高の状態であれば、それでよしとします。

すでに自分の限界ぎりぎりまで頑張っているのですから、ベストの状態であり、100点満点です。

最善を尽くして、全力を発揮できれば、十分です。

たとえもっと頑張っている人がいて焦りを感じても、無視しましょう。

人は人であり、自分は自分です。

もっと頑張っている人がいても、むやみに真似をしないことです。

個性や適正を無視したところで、再現が難しいばかりか、落とし穴が待っています。

限界には個人差があります。

頑張っている人がまぶしく輝いて見えるかもしれませんが、あくまで自分の限界を守ることが大切です。

そうすれば、壊れたり燃え尽きたりするリスクを避けながら、最高のパフォーマンスを発揮できます。

仕事の神様に愛される方法(25)
  • 「もっと頑張っている人がいる」というフレーズを信じて、際限なく頑張らない。
  • 人の限界を基準にするのではなく、自分の限界を基準に考えて、頑張る。
あなたに足りないのは「使命感」。

仕事の神様に愛される30の方法

  1. 誰よりも早く出社すると、仕事の神様と仲良くなれる。
  2. いい仕事は、寝ることから始めよう。
  3. 仕事のスピードを上げるのは大切。
    仕事に取りかかるスピードを上げるのはもっと大切。
  4. 嫌いな人でも、きちんと挨拶をしよう。
    生理的に受け付けない人でも、挨拶だけはしておく。
  5. 「つまらない仕事」と思うのではない。
    「実は楽しい仕事」と思ってみよう。
  6. 生半可な取り組み方は、誤解や勘違いを生む原因になる。
    きちんと取り組んでこそ「本当の相性」がわかる。
  7. 神様のお願いを叶える人が、神様から愛される。
  8. 紙にメリットを7つ書き出せば、嫌でもモチベーションが上がる。
  9. 価値のない雑用は1つもない。
  10. 本当に苦手なのか。
    苦手と思い込んでいるだけではないのか。
  11. 手抜きには2種類ある。
    「普通の手抜き」と「上手な手抜き」。
  12. 仕事の順番は大切。
    ただし、こだわりすぎないこと。
  13. 上司から与えられた仕事だと思うから、やる気が出ない。
    神様から任された仕事だと思えば、やる気が出る。
  14. 長文メールは、嫌われる。
    喜ばれるのは、3行メール。
  15. ぎちぎちのスケジュールに快感を覚えるのではない。
    余裕のあるスケジュールに快感を覚えるのだ。
  16. 言葉や数字で説明できなければ、マイペースを把握しているとは言えない。
  17. 好きなことでも、たまには休憩が必要。
    いくら好きなことでも、毎日は飽きる。
  18. プロや一流を押し付けがましく語っていませんか。
  19. 偉大な仕事を成し遂げるプロセス。
  20. 「どこまで仕事は進んでますか?」と聞かれたら、イエローカード。
  21. 掃除をすると、仕事運が上がる。
    トイレ掃除をすると、もっと仕事運が上がる。
  22. 教えたがり屋に、一流はいない。
  23. 便利な通信手段に頼りすぎて「対面の重要性」を忘れていないか。
  24. 仕事をするときは、しっかり仕事をしよう。
    遊ぶときは、しっかり遊ぼう。
    休むときには、しっかり休もう。
  25. 「もっと頑張っている人がいる」というフレーズに潜むリスクとは。
  26. あなたに足りないのは「使命感」。
  27. 二流の人は、年上からしか学べない。
    一流の人は、年下からも学べる。
  28. スランプから抜け出すには、とにかく諦めないこと。
  29. 仕事がダメになるのが悪いのではない。
    ふてくされて無気力になるのが悪いのだ。
  30. 「生涯現役」を目指している人に、弱々しい人はいない。

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