公開日:2016年11月13日
執筆者:水口貴博

論理的思考力を鍛える30の方法

  • なぜ論理的思考力が必要なのか。
論理的思考力を鍛える30の方法

なぜ論理的思考力が必要なのか。

本屋に行くと、論理的思考力に関する本を数多く見かけます。
「論理的思考力を鍛える本」
「ロジカルシンキングのトレーニング法」

論理的思考力は、本を読むだけでは鍛えられない。

論理的思考力を鍛えるうえで、大切な前提があります。
「論理的思考力は、本を読むだけでは鍛えられない」という点です。
もちろん本を読むことが無駄というわけではありません。

学校教育で身についた一問一答の呪縛から解放されること。

論理的思考力を鍛えるには、正解の数に対する意識改革が必要です。
私たちは学校教育の中で「1つの質問に対して1つの答え」を導き出すことを受けてきました。
いわゆる、一問一答です。

論理的思考力を鍛える基本。
素朴なことに疑問を持って、理由を考える。

「思考力を鍛える」と聞くと、何をする必要があるでしょうか。
たくさん本を読む。
ひたすら問題集を解く。

論理的思考力とは、筋道を立てて考える力。
早く結論を出す力ではない。

論理的思考力を鍛えるとき、ありがちな誤解・失敗があります。
早く結論を出そうとすることです。
問題解決に着手した際、スピードを意識しながら結論を出そうとする人がいます。

情報が不足していれば、論理的思考も難しい。

論理的思考には、まず思考や判断をするための材料が必要です。
それが、情報です。
情報は、論理的思考を行う上で欠かせない材料です。

まず自分で考えるのが基本。
安易に相談しようとしない。

論理的思考力を鍛えるには、まず自分で考えるのが基本です。
もちろん人に相談することが悪いわけではありません。
十分考えた結果、それでも正解が見つからないときは、人に相談するのもいいでしょう。

頭の中だけで考えず、書き出してみる。

頭の中だけで考えようとしていませんか。
「考える」という作業は、頭の中で行われます。
思考や判断をするのも、頭の中。

すぐ解答を確認する癖があると、思考力は鍛えられない。

問題の種類によっては、すでに正解が存在するものもあります。
たとえば、学校教育で行われる試験問題です。
学校教育で行われる試験問題では、選択式・記述式など解答形式はさまざまですが、あらかじめ解答が準備されています。

言葉の意味や定義を理解しているか。
誤解していないか。

論理的思考では、言葉の意味や定義に注目してください。
言葉の意味や定義は、私たちが見落としやすい盲点の1つです。
言葉の意味がわかっていないまま考えようとしても、論理的思考が行き詰まるでしょう。

話し方が曖昧だと、論理も曖昧になる。

論理的思考では、できるだけ曖昧な話し方を排除しましょう。
もちろん日常の何気ない雑談ならいいのです。
雑談は楽しさが第一。

視点の数だけ思考が深まる。

思考力を深めるためには、少なくとも2つ以上の視点から考えることが大切です。
1つの視点から観察できる様子は、1つのみ。
視点が1つという状態は、単純でシンプルな見方はできるものの、複眼的な見方ができません。

フレームワークを、論理的思考に生かす。

論理的思考を行うには、2つ以上の視点から物事を見ることが大切です。
良い点だけでなく、悪い点も考える。
肉体面だけでなく、精神面も考慮する。

論理的思考に必要なのは、感情ではなく、理性。

論理的思考をする際に注意したいのは、感情です。
感情が乱れているなら、論理的思考もなかなかうまくいかないでしょう。
怒り・悲しみ・いら立ち・落ち込み。

先入観や思い込みで考えようとしていないか自問する。

論理的思考を妨げる見えない敵。
それは、先入観や思いこみです。
私たちは日々、多くの情報にさらされながら生きています。

論理的思考には、情報の整理整頓が欠かせない。
きちんと分類して、きれいにまとめる。

いきなり正解を考えようとしても、なかなかはかどらないことがあります。
その原因の1つは、散らかった情報です。
どんな情報があるのか。

事実と事実以外を分けて考えるようにする。

論理的思考は、情報が必要です。
情報が足りないなら、情報をかき集めます。
情報は、少ないより多いほうがいい。

「収束的思考」と「拡散的思考」を使い分けることで、思考力を鍛える。

人の思考は、大きく分けて2種類あります。
「収束的思考」と「拡散的思考」です。
アメリカの心理学者、ジョイ・ギルフォードが提唱した概念として有名です。

論理的思考を深める2つの質問。
「だから何?」「それはなぜ?」

問題を掘り下げるためには、2つの質問が大切です。
・「だから何?(So what?)」
・「それはなぜ?(Why so?)」

仮説だけで満足しない。
検証の手間暇を怠らない。

仮説を立てたら、検証を行いましょう。
正解を導き出すには、必要な情報を集めた後、仮説を立てます。
想像力を働かせて仮説を立てたとしても、本当に正しいかどうか、まだ確定ではありません。

前提や初期設定が間違っていないか。

前提や初期設定が間違っていないか確認することが大切です。
何か物事を考えるとき、前提や初期設定が存在します。
たとえば、商品開発で言えば「テーマ」です。

結論から話すだけで、論理的思考力が鍛えられる。

論理的思考力を鍛えるポイントの1つ。
それが、結論から話す習慣です。
ビジネスでは結論から話す話し方が一般的ですが、論理的思考力を鍛える際も、結論から話す話し方が有効です。

「どこかに必ず正解はある」と信じることで、思考力の底力が目覚める。

まだ答えが存在していない課題に挑戦することがあります。
たとえば、新しい研究、新商品開発、未知のトラブル対応などです。
不透明の状態から正解を見つけ出す作業は、不安と恐怖も大きいでしょう。

休憩を入れることで、論理的思考が深まることもある。

考え事をするときは、集中することが大切です。
だらだら考えるより、気持ちを引き締めて集中して考えたほうが、思考を深めやすくなります。
知識や経験を総動員して考えるには、集中力が欠かせません。

なかなか正解が見つからなくても、諦めない。
筋力に限界はあるが、思考力には限界がない。

なかなか正解が見つからないと、だんだん弱気になります。
「いくら考えてもわからない」と自分に甘えてしまう。
「どうせ考えても時間の無駄」と油断してしまう。

勘を働かせることで、論理的思考の近道を見つけやすくなる。

論理的思考では、勘を取り入れることも大切です。
勘とは、知識・経験・熟慮に基づかず、直感で判断することをいいます。
「第六感」と呼ばれることもあります。

考え抜いて出た結論を、誰かに説明してみる。

自分なりに考え抜いた結果、一定の結論が出たとします。
苦労と手間暇がかかったなら、ほっと一息つきたいところでしょう。
結論が出たなら、そこで終了と思われがちですが、満足するのはまだ早いかもしれません。

説得するための客観的データがないときは、経験が役立つ。

説明や説得では、客観的データが必要です。
根拠も証拠も何もないまま「こうです」と言うだけでは、個人の意見にすぎません。
発言力も説得力も乏しく「信用できない」「価値がない」と判断されても仕方ないでしょう。

議論や討論の場は、論理的思考力を鍛えるチャンス。

論理的思考力を鍛える機会の1つ。
それは、議論や討論の場です。
学校や会社では、議論や討論の場が設けられることがあります。

楽しむ気持ちこそ、論理的思考力を鍛える最大のコツ。

論理的思考力を鍛える最大のコツは何でしょうか。
素直になることでしょうか。
多角的な視点を持つことでしょうか。

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