執筆者:水口貴博

論理的思考力を鍛える30の方法

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論理的思考を深める2つの質問。「だから何?」「それはなぜ?」

論理的思考を深める2つの質問。「だから何?」「それはなぜ?」 | 論理的思考力を鍛える30の方法

問題を掘り下げるためには、2つの質問が大切です。

  • 「だから何?(So what?)」
  • 「それはなぜ?(Why so?)」

この2つは、論理的思考を行う上で重要な軸になる質問です。

私たちが課題に取り組む際、必要な情報がすべて与えられているとは限りません。

生活・研究・仕事。

与えられている情報は一部であり、実際は水面下に多くの情報が隠れていることがあります。

すべての情報が与えられていると思っていても、実際は誤解であることもあります。

水面下の情報に気づかないままでは、スムーズに問題解決を進められません。

どうすれば、水面下にある情報に気づけるのか。

それが「だから何?」「それはなぜ?」という質問です。

問題を掘り下げ、水面下の問題に気づくためにも「だから何?」「それはなぜ?」の質問が重要です。

「だから何?」

1つ目の質問は「だから何?」です。

この質問は、現在持っている情報から、何らかの結論を見つけ出す作業です。

物事を疑うような一言ですが、だからこそ効果的です。

「だから何?」と問いかけることで、着眼点を水面下に移せるようになります。

固定観念や既成概念があっても、疑うことで、その奥にある真実に気づきやすくなります。

「それはなぜ?」

2つ目の質問は「それはなぜ?」です。

1つめの質問「だから何?」に対して「それはなぜ?」ともう一度疑ってみます。

「だから何?」は、根拠から結論を導く質問ですが「なぜそう思うのか」は、逆に結論から根拠を考える質問です。

つまり「それはなぜ?」は、検証の役目を果たします。

「それはなぜ?」と問いかけることで、自分を納得させるための理由が必要になるため、思考が深まります。

§

論理的思考を鍛えるなら「だから何?」「それはなぜ?」の2つの質問を習慣にしておきましょう。

「だから何?」「それはなぜ?」の質問は、1回だけでなく、何度も繰り返していくことがポイントです。

2つの質問を交互に行うことで、見えない部分まで考えを及ぼせるようになります。

難問に直面しても「だから何?」「それはなぜ?」を繰り返すことで、問題解決の糸口が見えてくるようになるでしょう。

論理的思考力を鍛える方法(19)
  • 「だから何?」「それはなぜ?」の2つの質問を通して、論理的思考を鍛える。
仮説だけで満足しない。
検証の手間暇を怠らない。

論理的思考力を鍛える30の方法

  1. なぜ論理的思考力が必要なのか。
  2. 論理的思考力は、本を読むだけでは鍛えられない。
  3. 学校教育で身についた一問一答の呪縛から解放されること。
  4. 論理的思考力を鍛える基本。
    素朴なことに疑問を持って、理由を考える。
  5. 論理的思考力とは、筋道を立てて考える力。
    早く結論を出す力ではない。
  6. 情報が不足していれば、論理的思考も難しい。
  7. まず自分で考えるのが基本。
    安易に相談しようとしない。
  8. 頭の中だけで考えず、書き出してみる。
  9. すぐ解答を確認する癖があると、思考力は鍛えられない。
  10. 言葉の意味や定義を理解しているか。
    誤解していないか。
  11. 話し方が曖昧だと、論理も曖昧になる。
  12. 視点の数だけ思考が深まる。
  13. フレームワークを、論理的思考に生かす。
  14. 論理的思考に必要なのは、感情ではなく、理性。
  15. 先入観や思い込みで考えようとしていないか自問する。
  16. 論理的思考には、情報の整理整頓が欠かせない。
    きちんと分類して、きれいにまとめる。
  17. 事実と事実以外を分けて考えるようにする。
  18. 「収束的思考」と「拡散的思考」を使い分けることで、思考力を鍛える。
  19. 論理的思考を深める2つの質問。
    「だから何?」「それはなぜ?」
  20. 仮説だけで満足しない。
    検証の手間暇を怠らない。
  21. 前提や初期設定が間違っていないか。
  22. 結論から話すだけで、論理的思考力が鍛えられる。
  23. 「どこかに必ず正解はある」と信じることで、思考力の底力が目覚める。
  24. 休憩を入れることで、論理的思考が深まることもある。
  25. なかなか正解が見つからなくても、諦めない。
    筋力に限界はあるが、思考力には限界がない。
  26. 勘を働かせることで、論理的思考の近道を見つけやすくなる。
  27. 考え抜いて出た結論を、誰かに説明してみる。
  28. 説得するための客観的データがないときは、経験が役立つ。
  29. 議論や討論の場は、論理的思考力を鍛えるチャンス。
  30. 楽しむ気持ちこそ、論理的思考力を鍛える最大のコツ。

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