執筆者:水口貴博

論理的思考力を鍛える30の方法

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前提や初期設定が間違っていないか。

前提や初期設定が間違っていないか。 | 論理的思考力を鍛える30の方法

前提や初期設定が間違っていないか確認することが大切です。

何か物事を考えるとき、前提や初期設定が存在します。

たとえば、商品開発で言えば「テーマ」です。

商品開発の最も重要な軸。

テーマにしたがって仕事を進めます。

このとき、早く仕事に着手したい気持ちがあると、いつの間にか前提や初期設定がおろそかになることがあります。

前提がずれていたり、初期設定が間違っていたりなどです。

情報の行き違いが発生する。

中途半端な理解をしてしまう。

テーマの認識を誤解している場合もあるでしょう。

テーマがずれると、商品開発の方向性もずれてしまいます。

30代向けのつもりが、20代向けになってしまっている。

赤い商品を開発するつもりが、黄色い商品にすり替わっている。

結果として、見当違いの商品開発になってしまうことがあります。

前提や初期設定に誤りがあれば、論理的思考においても、誤った結論が出てしまいます。

そこであらためて前提や初期設定を再確認する必要があります。

論理的思考を誤らないためにも、きちんと前提や初期設定を確認しておくことが大切です。

たとえば、商品開発なら、最初に確認するだけでなく、一区切りのたびにテーマを見直してみます。

定期的に確認していけば、途中でずれが発生しても、気付きやすくなります。

前提や初期設定を確認することは、方向性を確認することでもあります。

ゴルフのドライバーで打ったゴルフボールのように、最初に方向がずれると、遠くになるにつれてずれ幅も大きくなります。

仕事の最終段階になってから前提や初期設定の誤りに気づくと、無駄や二度手間が発生します。

周りに迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。

修正するなら、早めが大切です。

「自分が把握している前提は、本当に正しいだろうか」

「この問題の初期設定は、間違いないだろうか」

ずれがないよう、前提や初期設定をしっかり確認しておきましょう。

正しい前提や初期設定だからこそ、正しい論理的思考も実現できます。

論理的思考力を鍛える方法(21)
  • 前提や初期設定に誤りがないか、再確認する。
結論から話すだけで、論理的思考力が鍛えられる。

論理的思考力を鍛える30の方法

  1. なぜ論理的思考力が必要なのか。
  2. 論理的思考力は、本を読むだけでは鍛えられない。
  3. 学校教育で身についた一問一答の呪縛から解放されること。
  4. 論理的思考力を鍛える基本。
    素朴なことに疑問を持って、理由を考える。
  5. 論理的思考力とは、筋道を立てて考える力。
    早く結論を出す力ではない。
  6. 情報が不足していれば、論理的思考も難しい。
  7. まず自分で考えるのが基本。
    安易に相談しようとしない。
  8. 頭の中だけで考えず、書き出してみる。
  9. すぐ解答を確認する癖があると、思考力は鍛えられない。
  10. 言葉の意味や定義を理解しているか。
    誤解していないか。
  11. 話し方が曖昧だと、論理も曖昧になる。
  12. 視点の数だけ思考が深まる。
  13. フレームワークを、論理的思考に生かす。
  14. 論理的思考に必要なのは、感情ではなく、理性。
  15. 先入観や思い込みで考えようとしていないか自問する。
  16. 論理的思考には、情報の整理整頓が欠かせない。
    きちんと分類して、きれいにまとめる。
  17. 事実と事実以外を分けて考えるようにする。
  18. 「収束的思考」と「拡散的思考」を使い分けることで、思考力を鍛える。
  19. 論理的思考を深める2つの質問。
    「だから何?」「それはなぜ?」
  20. 仮説だけで満足しない。
    検証の手間暇を怠らない。
  21. 前提や初期設定が間違っていないか。
  22. 結論から話すだけで、論理的思考力が鍛えられる。
  23. 「どこかに必ず正解はある」と信じることで、思考力の底力が目覚める。
  24. 休憩を入れることで、論理的思考が深まることもある。
  25. なかなか正解が見つからなくても、諦めない。
    筋力に限界はあるが、思考力には限界がない。
  26. 勘を働かせることで、論理的思考の近道を見つけやすくなる。
  27. 考え抜いて出た結論を、誰かに説明してみる。
  28. 説得するための客観的データがないときは、経験が役立つ。
  29. 議論や討論の場は、論理的思考力を鍛えるチャンス。
  30. 楽しむ気持ちこそ、論理的思考力を鍛える最大のコツ。

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