執筆者:水口貴博

転職活動で注意したい30のポイント

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引き抜きが、よい結果に終わるとは限らない理由とは。

引き抜きが、よい結果に終わるとは限らない理由とは。 | 転職活動で注意したい30のポイント

転職業界では「引き抜き」という行為が行われることがあります。

スカウトと呼ばれることもあります。

有望な人材を探し出し、ある企業に属している人を、自社に引っ張ってくることをいいます。

わざわざ退職させて、自社に来てもらいますから、恵まれた待遇を提示されるのがほとんどです。

さて、引き抜きの話が来れば、自分を認められたと感じ、舞い上がるのがほとんどでしょう。

多くの人の中から選ばれますから、大きな喜びと強い優越感を抱くはずです。

年収も上がる、待遇もよくなる、地位も上がる。

恵まれた待遇まで約束されているなら、何も文句はないと思うでしょう。

ところが、ここが要注意。

引き抜きが、よい結果に終わるとは限らない状況があることも知っておかなければいけません。

重要なのは、引き抜きを行う企業の財務状況です。

なぜ、有能な人材を求めているのか。

さらなる成長を求めるため、有能な人材を求めているとは限りません。

実態としては、業績悪化を立て直すため、有能な人材を求めていることもあります。

喜んで引き抜きを受け入れて転職したものの、大変な業務に追われる可能性があります。

相談できる上司や先輩がいない。

毎日、深夜まで残業が当たり前。

土日も休めない状態になる。

あげくの果てには、その企業が倒産する可能性もあります。

たとえ地位や年収が上がっても、倒産すれば、再び転職をしなければいけなくなります。

もちろん必要に応えたい気持ちもあるでしょうが、早まった行動はよくありません。

職が変わるのは、人生における大きな変化です。

引き抜きの誘いがあっても、早まった行動はせず、総合的に判断したうえで決断するのが賢明です。

転職活動で注意したいポイント(23)
  • 引き抜きの誘いがあっても、早まった行動はせず、総合的に判断したうえで決断する。
短期で退職した企業は、職歴に書かなくてもいいのか。

転職活動で注意したい30のポイント

  1. 転職活動は、1人きりの戦い。
  2. 既婚者の場合、転職活動の前に必要なのは、説得活動。
  3. 転職に、適齢期はあるのか。
  4. 経歴を丁寧に振り返ろう。
  5. 転職活動は、繁忙期を避けるのがマナー。
  6. 転職における即戦力とは。
  7. 仕事探しと引っ越し。
    どちらを優先したほうがいいのか。
  8. 転職活動でも、OB・OG訪問はできるのか。
  9. なぜ職務経歴書は、パソコン作成が許されるのか。
  10. 学歴が低い人の転職は、難しいのか。
  11. 「転職すればよくなる」と思い込んでいないか。
  12. 求人情報を入手する、5つの方法。
  13. 実務経験や実績が不足していると、転職はうまくいかないのか。
  14. 転職アドバイザーに隠し事をしていると、頼りになる存在でも、十分生かせない。
  15. 転職アドバイザーが変更できることを知らない人が多い。
  16. 大きな労働条件は確認できても、小さな労働条件の確認を怠っていないか。
  17. 異なる業界を安易に選ぶのは要注意。
  18. 業種や業界が変われば、年収は下がると考えるのが妥当。
  19. 異なる業界への転職は、何を心がければいいのか。
  20. 自営業からの転職は、不利なのか。
  21. 求める人物像がわかりにくければ、きちんと問い合わせて確認する。
  22. 体調の悪化が原因で退職した場合、履歴書に書くべきか。
  23. 引き抜きが、よい結果に終わるとは限らない理由とは。
  24. 短期で退職した企業は、職歴に書かなくてもいいのか。
  25. 転職回数が多いと、印象が悪くなるか。
  26. 労働組合の経験者は、転職では不利になるのか。
  27. 年俸で支払う場合は、ボーナスが支給されないのか。
  28. 入社日が「応相談」の場合、どのくらい待ってもらえるのか。
  29. 雇用契約書は、いつ交わされるのか。
  30. 転職活動の結果、今の会社にとどまる選択肢もあっていい。

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