執筆者:水口貴博

紳士になる30の方法

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しつこくプライバシーを聞かない。アドバイスを勝手に話し始めない。

しつこくプライバシーを聞かない。アドバイスを勝手に話し始めない。 | 紳士になる30の方法

マナーの悪い中年男性は、他人のプライバシーをやけに知りたがります。

「君、結婚してるの」

「いくつ」

「どこに住んでるの」

「付き合ってる人はいるの」

「ねえ、教えてくれてもいいでしょ」

会話がプライバシーの質問から始まるのは、品がありません。

なかば警察の事情聴取になっています。

人のプライバシーを、しつこく聞くものではありません。

プライバシーは、ほかの人に知られたくないからプライバシーと言うのです。

特に今は「セクハラ」という問題が大きくなってきています。

セクハラは、女性の体に触るだけがセクハラではありません。

相手のプライバシーを必要以上にしつこく聞き探ることも、セクハラになるのです。

どうにか相手のために、アドバイスをしてやろうと何とかプライバシーを聞き出そうとします。

それで少しでもプライバシーを口にしてしまった日には、偉いことになります。

マナーの悪い中年男性は、待ってましたとばかりにだらだら話をし始めます。

たとえば「実はまだ独身なんです」と言おうものなら、大変です。

「ええ! きみ、まだ独身なの。もう結婚したほうがいいんじゃない。俺が誰か紹介してやろうか」

頼んでもいないことをし始めようとします。

これだけでうんざりです。

「自分は相手のために力になっている。俺にはこんなにきみの力になれる」と満足げな笑みを浮かべていますが、むしろ迷惑です。

まず、プライバシーを聞かれるだけでもつらいのです。

それなのに、聞いてもいない話を延々とされたり、頼んでもいないことをされたりすると、余計にアレルギーになります。

「こうすればいいのではないか。ああしたほうがきっとうまくいくだろう」

聞いてもいないアドバイスまで、勝手に話し始めます。

相手のプライバシーをしつこく聞くのはやめましょう。

聞いてもいない話をするのも控えたほうがいい。

この2つが守れるだけで、マナーの大半は改善されるのです。

紳士になる方法(5)
  • しつこくプライバシーを問いただすのはやめる。
マナーのいい紳士は、静かにユーモアを口にする。

紳士になる30の方法

  1. 「マナーが悪い!」と言われないために、品性を身につけよう。
  2. 年を取ると、自然と話が長くなる。
  3. 威張ることを、アピールだと勘違いしない。
  4. マナーの悪い人は「飲みに行こう」としつこく誘う。
  5. しつこくプライバシーを聞かない。
    アドバイスを勝手に話し始めない。
  6. マナーのいい紳士は、静かにユーモアを口にする。
  7. もう一軒、しつこく誘わない。
  8. 自分の趣味に無理やり勧誘しない。
  9. 口の中に食べ物を入れたまま話すのをやめる。
  10. すすっていいものといけないものを区別する。
  11. 考え方は、表情に表れる。
  12. マナーの悪い中年男性は、自分が悪いとわかっていても謝らない。
  13. 人の話を聞かず、自分の話ばかりをしない。
  14. マナーの悪い中年男性は、足を広げて座る。
  15. 相手より先に挨拶を心がける。
  16. マナーの悪い中年男性は、自分は紹介されたがるが、人は紹介しない。
  17. マナーの悪い中年男性は、タバコの我慢ができない。
  18. 自慢と説教はできるだけ控える。
  19. お箸やタバコで指さすのは、マナー違反。
  20. 肘をついて、背中を丸めて食べない。
  21. おしぼりで顔やメガネまで拭かない。
  22. お茶は飲み物。
    口をゆすぐものではない。
  23. 「ちょっと」「お姉ちゃん」という乱暴な呼び方をやめる。
  24. お金を払って、なお腰の低い人がかっこいい。
  25. そっと近づかない。
    後ろからじろじろのぞかない。
  26. 見ず知らずの人を呼び止めようと、いきなり体に触らない。
  27. ハンカチで手を拭きながら、トイレから出るのをやめる。
  28. 人前でベルトを締め直さない。
  29. マナーの悪い中年男性は、トイレの蓋を上げたまま出てくる。
  30. 品のなさは誰も教えてくれない。
    自分で見つけ、身につけよう。

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