執筆者:水口貴博

海外旅行で注意したい30のタブー

8

日本人特有の枕の下にチップを置く習慣。その心とは。

日本人特有の枕の下にチップを置く習慣。その心とは。 | 海外旅行で注意したい30のタブー

世界でも、枕の下にチップを置くのは日本人くらいです。

ほかの国の人は、テーブルの上にチップを置きます。

それが一般的なチップの置き方です。

ところで、枕の下に置くチップの習慣は、誰がいつ何のために始めた習慣なのでしょうか。

これが、謎なのです。

私は、ほかの日本人に聞いたりインターネットで調べたりしました。

しかし、いつ、誰が、どこで、何のために始めたのかはっきりわかりません。

私の推測の域になりますが、1つ、心当たりがあります。

ある日本人が、海外旅行をしました。

チップはわかりやすくテーブルに置くものだと教わりました。

「それでは普通すぎる。もう少し工夫を加えて、粋な感謝の表現をしたい」

試行錯誤して思いついたのが、枕の下です。

「枕の下にあれば、メイドが掃除をしようとしたとき、気づくだろう。意外な場所だから、驚き感動するに違いない」

海外旅行をした1人の日本人が始めた、この行動を面白いと思ったほかの日本人も真似をし始め、自然と広まっていった。

同調を重んじる日本人だからこそ、真似をするのもあっという間に広まり、一般的になってしまった。

そういう経緯があったのではないかと思います。

そういう発想といい、そういう伝え方といい、いかにも日本人が考えそうだと思いませんか。

もちろん私の推測です。

しかし、私も日本生まれの日本育ちの日本人です。

日本人特有の以心伝心、暗黙の了解、同調行動などがあったのではないかと考えられます。

そういうことを考えついてしまう自分に「ああ。結局自分も日本人だ」と思ったりします。

海外では不思議がられる、枕の下に置くチップ。

その不自然な習慣は、日本人らしい考え方、気遣い、優しさなどが、垣間見える習慣です。

海外旅行で注意したいタブー(8)
  • 枕の下に置く不自然な習慣に、日本人らしさを発見する。
無料だと思ってみていたら有料チャンネルだった、というトラブル。

海外旅行で注意したい30のタブー

  1. きちんとした服装の人を、見た目で信用するのはタブー。
    プロの泥棒は、意外にも必ず紳士的?
  2. 海外旅行客が大勢やってくる観光地は、犯罪の温床になっている。
  3. 海外では、偽ブランド品を買わない。
  4. 言葉がわからないときは、むやみに返事をしない。
    首を、縦にも横にもふらないこと。
  5. 海外旅行の初日に、絶対にしてはいけないこと。
  6. チップを小銭で渡すのは、逆に失礼。
  7. 枕の下にチップを置くのは不自然。
  8. 日本人特有の枕の下にチップを置く習慣。
    その心とは。
  9. 無料だと思ってみていたら有料チャンネルだった、というトラブル。
  10. 「履きやすい靴」という言葉の裏に潜む、意外な落とし穴。
  11. 急に近寄ってきた親切な人ほど、注意をすること。
  12. ホテルの部屋のテーブルには、むやみにお金や貴重品を置かない。
  13. 巨大美術館を真面目に見て回ろうとしない。
  14. 海外で宗教を聞かれたら「無神論者」とは答えるのはタブー。
  15. 宗教に対する不敬な行動は、慎む。
  16. 旅行先では、ハプニングの方向を見てはいけない。
  17. 命に関わるトラブルでないかぎり「話のネタができた」と開き直るほうがいい。
  18. 長時間のフライト後、すぐビーチで泳ぐのは危ない。
  19. パスポートの有効期限があるからとはいえ、必ず入国できるとは限らない。
  20. 高級ブティックでは、勝手に洋服を触らない、試着しない。
  21. にやにやしながらNoと断る姿は、外国人からは不思議に映る。
  22. 観光地には、写真撮影が許可されていない場所がある。
  23. 赤道に近い国へ旅行に行くなら、普段から日焼け止めを塗っておくほうがいい。
  24. 利用者が破ってしまいやすい、クレジットカードの3つの保険対象外。
  25. クレジットカードの意外な落とし穴。
  26. クレジットカード支払いの上限は、やみくもに高く設定すべきではない。
  27. 海外では批判に関することは、すべてタブーと考えていい。
  28. レストランでワインをオーダーするときは、人差し指に注意?
  29. 貴重品は、他人に預けない。
    預けた相手が、実は安全管理意識の低い人かもしれない。
  30. 博物館・美術館のフロントで荷物を預かろうとする、本当の意味。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION