執筆者:水口貴博

生活を豊かにする30のマナー

28

言葉を曖昧にする癖をやめよう。

言葉を曖昧にする癖をやめよう。 | 生活を豊かにする30のマナー

語尾を曖昧にすることは、日本語に目立ちます。

英語は、動詞が最初にやってくるため、意味がはっきりします。

「I(私は)go(行く)to shopping(買い物へ).」

しかし、日本語は「私は買い物へ行く」というように「行く」という動詞が最後にきます。

最後まで聞かないと、言葉の意味をつかむことができない言語なのです。

「行きません」

「行きたい」

「行きたくない」

「行くかもしれない」

「行ったことがある」

いずれも、意味はまったく異なります。

最後の最後まで聞かないと意味をつかめない日本語は、取扱注意の言葉です。

少し気を緩め、語尾を曖昧にすれば、あやふやな言葉へと変わります。

特に若い人は、語尾を曖昧にすることが、かっこいいと思っているようです。

語尾を曖昧にする人は、ただでさえ曖昧になりつつある日本語を、さらに曖昧にしています。

「買い物へいくみたいな」

「買い物へ行っちゃったりなんかして」

「行ってみたい気もするような……」

「買い物へ行くっていうか……」

あなたにもこんな言葉遣い、心当たりありませんか。

なんておかしな表現だろうかと思いませんか。

語尾を濁して、かわいらしさをアピールしていると思っているようですが、聞いている側は「はっきりしてよ」と思います。

語尾までしっかり言い切る癖をつけましょう。

いま一度、自分の言葉を振り返り、曖昧にしている表現を言い切る表現に変えるのです。

言い切る表現は、たしかに責任を伴います。

しかし、それは、言葉を発する人の当然のマナーなのです。

私は文章を書くときには、いつも「言い切る表現」を強く意識しています。

自分にとっても書きやすくなるだけでなく、読んでいるあなたにとっても、意味がダイレクトに伝わっていくからです。

もし、曖昧な表現を使ってしまえばどうでしょう。

とたんに、あやふやな言い方になります。

「言い切る癖をつけたほうがいいかもしれない」

「言い切る癖のほうがいいみたいな」

主張したいことがぼやけてしまい、読者に対してとても失礼です。

何だか自信のない表現に聞こえませんか。

自信がない言葉は、本当に信じていいのか不安になります。

言いたいことは、はっきりさせることです。

それが話す人のマナーです。

聞く人への配慮なのです。

生活を豊かにするマナー(28)
  • 語尾までしっかり言い切る癖をつける。
知ったかぶりをやめると、友人が増える。

生活を豊かにする30のマナー

  1. マナーは、自分のため、相手のため、文化を楽しむためにある。
  2. 洗面台を濡らしたままで、トイレから出ない。
  3. 偉そうな人は、エレベーターのボタンを押さない。
  4. 平気で人の服の上に、座らないよう気をつけよう。
  5. 足を組むとだらけてしまう。
    食事中の足組みはしない。
  6. 年齢を聞くと、せっかくの出会いが台無しになる。
  7. 靴下は、穴が開いてからでは遅い。
    あく前に、取り換えること。
  8. 腕組みをやめるだけで、あなたの印象がよくなる。
  9. 両腕を広げて話をしている姿は「肯定」「受け入れ」のサイン。
  10. 名残惜しさは、振り返ることで表現できる。
  11. 靴下が下がっている人は、品も下がる。
  12. 後ろにも注意できる人は、素晴らしい。
  13. ガムを噛むときは、くちゃくちゃではなく、もぐもぐ。
  14. ズボンのポケット、はみ出ているとかっこ悪い。
  15. あなたの口元「へ」の字になっていませんか。
  16. 騒ぎやすくなる団体のときは、声の大きさに注意。
  17. 挨拶は、テンションを上げるための準備体操。
  18. 「要するに」ではなく「たとえば」を使って、話をしよう。
  19. 「実は私も、こういう経験がある」
  20. 他人に言いたい言葉は、まず自分に言い聞かせよう。
  21. 相手の荷物から先に運ぼう。
  22. 食事中は、お手洗いにいかない。
  23. 食事の取り分けをしない人は、実は甘えん坊だった。
  24. 相手のために行動することを、難しく考えすぎない。
  25. 明るい表情は、お守りの役目を果たす。
  26. 長話をして、できたての料理を冷まさせていませんか。
  27. ネクタイを緩めて、かっこいいと勘違いしない。
  28. 言葉を曖昧にする癖をやめよう。
  29. 知ったかぶりをやめると、友人が増える。
  30. 逆から見る習慣は、あなたに大きな恩恵をもたらす。

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