執筆者:水口貴博

外食で心がけたい30のマナー

17

少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。店員さんも、1人の人間。

少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。店員さんも、1人の人間。 | 外食で心がけたい30のマナー

残念ながら、すべての店員さんが素晴らしいとは限りません。

少なからず接客態度の悪い店員さんがいるのも事実。

無表情だったり、声が聞き取りにくかったり、接し方がぞんざいだったりです。

席への案内の仕方、注文の取り方、料理の出し方がぶっきらぼう。

「なんてひどい態度なのだろう」

「もう少し丁寧な接客をしてほしいな」

「客をなんだと思っているのだろう」

店員さんの態度がぶっきらぼうだと、ちょっと不快に感じるところでしょう。

もちろん接客態度に重大な問題がある場合は、きちんと指摘すべきでしょう。

きちんとクレームを入れたほうがお店のためになります。

誠実なお店であれば、きちんと苦情を受け止め、改善に取りかかります。

しかし、接客態度がちょっと悪い程度であれば、大目に見ることも大切です。

「仕事なのだからきちんと接客してほしい」と思いますが、小さなことでいらいらするのも大人げありません。

こういうときこそ、想像力の出番です。

店員さんの立場に立って想像を働かせてみるのもいいでしょう。

新人さんかもしれません。

最近仕事を始めたばかりであれば、あたふたした態度が目立つのは普通のことでしょう。

ベテランの店員さんでも、完璧とは限りません。

プライベートで嫌なことがあって、元気を出したくても難しいのかもしれません。

人は感情の生き物です。

自分では普通に振る舞っているつもりでも、接客態度に出てしまうことがあるでしょう。

誰でも間違うことはある。

店員さんも1人の人間です。

小さなことでいらいらするのは、自分の中に偉そうな気持ちがあるのかもしれません。

「私をもてなせ」「私は客だ」という偉そうな態度はよくありません。

お金を払う立場でも、謙虚さは大切です。

お客さんの立場でも、サービス精神は必要です。

接客態度が悪い店員さんこそ、丁寧に接する

むしろ接客態度が悪い店員さんこそ、丁寧に接するようにしてみてください。

「逆ではないか」と思いますが、それが大人の余裕です。

あなたが大人であれば、ふさわしい余裕を見せてください。

店員さんの接客態度が悪くても、あなたは丁寧な態度のお客さんを貫きましょう。

店員さんは後になって赤面するでしょう。

「あのときの自分の態度には問題があった」

「あのときのお客さんはよくクレームを入れなかったな。怒らなかったな」

自分の大人げない言動に気づき、反省するに違いありません。

あなたが余裕を見せることで、間接的に教育を促すことになります。

外食で心がけたいマナー(17)
  • 店員さんの接客態度が悪くても、いらいらしない。
  • 「店員さんも1人の人間」と思って、大人の余裕を見せる。
飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
声がけするあなたは、優しい人。

外食で心がけたい30のマナー

  1. お客さんの立場でも「サービス精神」は必要。
  2. 予約ができるお店なら、きちんと予約をしていく。
    当日であっても、できるだけ予約していくほうがいい。
  3. 食券機のボタンを押すとき、乱暴になっていないか。
    食券を手渡すとき、がさつになっていないか。
  4. ドレスコードで入店拒否されても、喧嘩腰にならない。
  5. 相席になっても嫌な顔をしない。
    笑顔で快諾する人になろう。
  6. メニューを開くやいなや、値段を見ていませんか。
  7. 呼び出しボタンを押してスルーされても、むっとしない。
    こういうときこそ、想像力の出番。
  8. 単語で注文する人は、お店の人からも食の神様からも嫌われる。
  9. 満席は怖くない。
    待ち時間にメニューを見れば、時間を有効に活用できる。
  10. 「少々お時間をいただきますが」と言われてむっとしない。
    「教えてくださってありがとうございます」と感謝する。
  11. 「大盛り無料」と言われて、食べきれる自信もないのにお願いしない。
  12. 注文を言い終えたら、合図の一言を言おう。
    「以上です」
  13. 注文内容を変更したくても、事情がないかぎり申し出ない。
  14. 外で買ってきたものを、店内でこっそり食べない。
  15. おかわり自由のドリンクバーだからといって、飲み散らかさない。
  16. 注文した料理を忘れられていても、むっとしない。
  17. 少しくらい接客態度が悪くても、いらいらしない。
    店員さんも、1人の人間。
  18. 飲食店であっても、席を譲る配慮は大切。
    声がけするあなたは、優しい人。
  19. ほかのお客さんと提供順が前後しても、いらいらしない。
  20. あらゆる料理は生もの。
    提供されたら、1分1秒でも早く食べ始めよう。
  21. カトラリーを落とすのが恥ずかしいのではない。
    ちょっとした不注意で騒ぐのが恥ずかしいのだ。
  22. 店員さんとため口で話すお客さんは嫌われる。
    店員さんと丁寧語で話すお客さんが愛される。
  23. テーブルマナーが身についていなくても落ち込まない。
    これから身につける楽しみがあるということ。
  24. 手が届きにくいものは、無理に手を伸ばしても見苦しいだけ。
    近くの人に一声かければ済む話。
  25. ストローをかじる癖ほど見苦しいものはない。
  26. フォーマルなレストランでは、料理に調味料を加えないのがマナー。
  27. 自分たちが寄せた席を、そのままにして退店していないか。
  28. 「ラストオーダーです」と言われても焦らない。
  29. カードの渡し方・受け取り方が、雑になっていないか。
  30. どれだけ最悪の外食でも、よかったところが1つくらいあるはずだ。

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