執筆者:水口貴博

時間感覚を身につける30の方法

8

大切なことほど、最初に話す。

大切なことほど、最初に話す。 | 時間感覚を身につける30の方法

時間を有効に使うためには、まず結論から始める方法に変えることです。

一番大切な結論を後回しにしてしまうと、本当に後からできるかどうかという保障がなくなります。

たとえば、話をするときも、結論を最後ではなく最初に話したほうが、時間を有効に使えます。

結論を最後に話そうとすると、途中で誰かが割り込み、話を邪魔されるかもしれません。

むしろ話を折られないことのほうが珍しいくらいです。

人は話を聞いていて面白いと思えば思うほど、自分もうずうずして途中から割り込みたくなります。

私は面白い話をするとき、以前は結論を最後に話すタイプでした。

面白いことを最初に言うともったいなく感じてしまい、最後のほうが盛り上げられると思っていました。

しかし、実際に話をしていると、なかなか思うようにいきません。

私が話している最中に、たいてい誰かが割り込んでくるのです。

言いたかった結論を言えずに、いつの間にか私の話が、割り込んできた人の話にすり替わっています。

結論を言えないまま話を終えるのは、ストレスがたまります。

不完全燃焼です。

これではストレスを発散するどころか、余計にストレスがたまります。

こういう経験を何度も重ねていくうちに学びました。

「一番大切なことは、最初に言っておこう。最後に言おうとすると、もうチャンスがないかもしれない」

「後から」というのは、それだけで保障がありません。

後からというのはとても不安定で、本当にその「後から」があるかどうかというのは誰も保障してくれません。

誰かが割り込んできたり、突然の電話が鳴ったりと、途中で何かと邪魔が入るのです。

初めにやってしまいましょう。

結論は、最初に話すほうが確実です。

途中で邪魔が入っても、せっかくの努力と時間を水の泡にしなくても済みます。

「一番はじめに」というのは、時間と努力を有効に使うための知恵です。

一番大切なことこそ最初にもってくるほうが、時間を有効に使えるコツなのです。

私はそれからというもの、一番大切なことは最初にもってくるようになりました。

たとえば今あなたが読んでいる文章にも、その影響が表れています。

タイトルが、すでに結論になっていることにお気づきですか。

私の文章は、内容は読まなくても、タイトルだけをぱっと見ただけで、何が書かれているのかがわかるようにしています。

タイトルが、すでに結論になっているからです。

タイトルに結論を持ってきたほうが、読者にとってこれからどんな話が始まるのかという不安を感じることもなくなります。

あらかじめ始めに結論を持ってくることで、読者の理解も促進させる作用があるのです。

大切なことほど、最初にもってくるというのは、文章だけに限りません。

人とのコミュニケーションや仕事や恋愛、友人との付き合いなど、生活の中のさまざまなシーンで役立つ大切な知恵なのです。

時間感覚を身につける方法(8)
  • 一番大切なことは、最初にもってくる。
「ちょっと」は禁句。
具体的に言おう。

時間感覚を身につける30の方法

  1. 時間を上手に使う人には「知恵」がある。
  2. まずは効率の悪いことを経験する。
  3. 時間を大切にするとは、同じ失敗を二度と繰り返さないということ。
  4. 「だらだらした1時間」と「集中した1時間」は、まったく違うことに気づく。
  5. お金持ちより、時間持ちになろう。
  6. 休むことは、時間を大切にするということ。
  7. 時間は、自分を厳しく叱ってくれる先生。
  8. 大切なことほど、最初に話す。
  9. 「ちょっと」は禁句。
    具体的に言おう。
  10. 心に「余裕」がなければ、充実しているとは言えない。
  11. 確かめる時間を省かない。
  12. やると決めたからには、重い腰をさっと上げる。
  13. スピードのある人は「はい」と素早く返事ができる。
  14. 子どものころに教えられたことほど、大切なこと。
  15. 感謝をすることは、人との関係を促進させる効果がある。
  16. 適齢期より「今やりたい」という気持ちを大切にする。
  17. ささいなことに対する気遣いに、相手の優しさが感じられる。
  18. 上手な時間の使い方とは、充実した時間を送るということ。
  19. 好きなことで、忙しくなろう。
  20. 人には人のテンポがある。
  21. 時間を有効に使いたいときほど、行動に出る。
  22. 緩急をつけて、リズムを大切にする。
  23. 最初の1歩が大切。
    手紙は宛先から書き始めよう。
  24. 残りの人生を考えると、生き方が変わってくる。
  25. 利益があるかどうかより、楽しめるかどうかを基準に考える。
  26. すべてを1人で抱え込まない。
    できないことは、できる人にやってもらう。
  27. 肩書ではなく名前で呼ぶと、早く仲良くなれる。
  28. 見せる努力は、努力とは言わない。
    本当の努力は、見えないところでするもの。
  29. やるべきことを後回しにすると、精神的ストレスが大きくなってしまう。
  30. 時間がないのではない。
    時間の使い方が下手なだけだ。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION