執筆者:水口貴博

面接の受け答えが上達する30の心得

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面接は、聞かれたことを答える場ではない。企業に貢献したい気持ちをアピールする場。

面接は、聞かれたことを答える場ではない。企業に貢献したい気持ちをアピールする場。 | 面接の受け答えが上達する30の心得

多くの人が誤解していることがあります。

「面接は、聞かれたことを答える場」という考え方です。

たしかに面接は、面接官が質問をして、応募者がそれに答える形式が中心です。

聞かれたことを答えれば十分ではないかと思いますが、少し違うのです。

たとえば「趣味は何ですか」と聞かれたとします。

正直に「読書です」とだけ答えたのでは、面接官も「そうですか。頑張ってくださいね」で終わるでしょう。

健康状態について聞かれたとします。

「持病の○○があります」と答えれば、面接官は「そうですか。それは大変ですね」と終わるでしょう。

聞かれたことを、普通に答えるのではありません。

面接とは、企業に貢献したい気持ちをアピールする場です。

質問に淡々と答えるのではなく、企業に貢献したい気持ちが伝わる答え方が必要です。

「趣味は何ですか」と聞かれたとき「読書です」と答えるのでは、不十分。

「読書です。ビジネス書を中心に、月に5冊は読んでいます。この業界についても、10冊以上読んで学んできました」

健康状態について聞かれたときも「持病の○○があります」と答えるだけでは不十分です。

「○○の持病がありますが、職場に迷惑がかからないよう、できるかぎり調整いたします」

答え方を少しアレンジして、企業に貢献したい気持ちが伝わる工夫をしましょう。

自己PRも志望動機もほかの質問も、考え方はすべて同じです。

聞かれたことをただ答えるのではなく、企業に貢献したい気持ちが伝わる答え方を意識することが必要です。

面接の受け答えが上達する心得(7)
  • 面接は、企業に貢献したい気持ちをアピールする場と考える。
緊張しているときの自分の反応を思い出せば、必要な対策が見えてくる。

面接の受け答えが上達する30の心得

  1. 面接の第一印象は、最初の3分で決まる。
  2. 目的のわからない質問をする面接官の意図とは。
  3. 自己PRは、頑張ったことをアピールすることではない。
  4. 褒めてくる面接官は、基本的に裏があると思っていい。
  5. 立派に思える自己PRでも、違法や非常識な内容では、評価を落とす。
  6. 人によって定義が異なる質問には、どう答えるのが適切か。
  7. 面接は、聞かれたことを答える場ではない。
    企業に貢献したい気持ちをアピールする場。
  8. 緊張しているときの自分の反応を思い出せば、必要な対策が見えてくる。
  9. 水商売の経験は、隠すべきか。
  10. 成功談でも、該当者が多ければ、控えたほうが無難。
  11. 「御社が第1志望」では、平凡すぎる。
  12. 特定の質問を聞かれないようにするテクニック。
  13. 面接とは、お見合いのようなもの。
    お互いが選び合う、対等な立場。
  14. 長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。
  15. 「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。
  16. 面接で複数の質問をするときに心がけたいマナー。
  17. 爽やかな笑顔は、あるものではなく、作るもの。
  18. 大きな成果だけでなく、少しの上達でも、自己PRになる。
  19. なぜ尊敬する人に「親」とは答えていけないのか。
  20. 実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。
  21. 丁寧な言葉遣いも、言い方がだらしないと、悪印象。
  22. 悪い過去を正直に話すか。
    嘘をついて切り抜けるか。
  23. 面接で、両親を否定されたときの答え方。
  24. 話を弾ませるはずの相槌が、相手を不快にさせていませんか。
  25. うなずきには2種類ある。
    小さなうなずきと大きなうなずき。
  26. 縁故関係の自慢は、かえって本人の印象を下げる。
  27. 特に笑顔が必要な、2つの瞬間とは。
  28. 面接で笑顔は必須。
    ただし、常に笑顔ばかりも悪印象。
  29. あなたが思う真正面は、本当に真正面か。
  30. 恥ずかしくても、完全に正面を向いたほうが、確実に好印象。

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