執筆者:水口貴博

面接の失敗を防ぐ30の対策

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最小限に答える様子は、簡潔でわかりやすくても、アピールの力が弱い。

最小限に答える様子は、簡潔でわかりやすくても、アピールの力が弱い。 | 面接の失敗を防ぐ30の対策

「聞かれたことに答える」

面接におけるコミュニケーションの基本です。

たしかに面接では、簡潔にわかりやすく答えることが求められます。

しかし、簡潔にわかりやすく答えるつもりが、聞かれたことに最小限で答える状態になっていることがあります。

たとえば、面接官から「あなたは明るい性格ですか」と聞かれたとします。

質問に対して「はい。明るい性格だと思います」と答えたとしましょう。

間違っていませんが、理想的でもありません。

聞かれたことに、最小限で答えているだけ。

一言で会話が終わるため、アピールが弱く、物足りなさを感じるものです。

「できるだけ詳しく答えたくない」と、ネガティブに誤解されるかもしれませんね。

ここで必要なのが、補足です。

面接は自己PRの場なのですから、できれば補足を加えて答えるように心がけましょう。

「はい。私は明るい性格だと思います。普段から友人と話すことも好きです。大学時代、サークルのリーダーもしていました」

こう言われれば、面接官は深くうなずいてくれるでしょう。

積極的に補足を加える様子から「少しでも伝えたい」「わかってほしい」などの気持ちも伝わります。

「サークルのリーダー」という一言に興味を引かれ、次の話題にもつながりやすくなるでしょう。

補足を加えることで、アピールの力を強化させることができるのです。

ただし、注意点もあります。

補足はあくまで補足です。

補足が長くなったり聞いていないことまで答えたりすると、かえってくどい印象が強くなります。

補足は限度を超えないよう、適度の範囲を心がけましょう。

面接の失敗を防ぐ対策(15)
  • 質問に対する返事は、最小限で答えるのではなく、補足も加えて答える。
「大変だったことは何ですか」という質問でありがちな、食い違い。

面接の失敗を防ぐ30の対策

  1. 3回のノックは、早さと強さによって、印象が変わる。
  2. 目をそらすとき、どこを見るかが重要。
  3. 非正規雇用の面接は、手抜きをしてもいいのか。
  4. 手を体の後ろに隠すと、悪気はなくても、誤解されやすい。
  5. 「ギャップが激しい」と言われる人は、1次面接で苦戦しやすい。
  6. 遅刻したときに必要なのは、言い訳ではなく、謝罪。
  7. 面接官の「気楽にしてください」を信じていいのか。
  8. 「自己紹介を3分でお願いします」と言われた。
    30秒で終わらせるのはダメか。
  9. なぜ面接では、笑顔が大切なのか。
  10. 真面目な話には、真面目な表情。
  11. 明るい表情と真面目な表情。
    面接でふさわしいのは、どちらか。
  12. なぜ回答の丸暗記は、しないほうがいいのか。
  13. 面接で突っ込まれやすい3つの形容詞。
  14. 完全な答え方ができなければ、部分的な答え方だけでも心がける。
  15. 最小限に答える様子は、簡潔でわかりやすくても、アピールの力が弱い。
  16. 「大変だったことは何ですか」という質問でありがちな、食い違い。
  17. 面接官の発言に矛盾を見つけたときは、指摘したほうがいいのか。
  18. 面接で、怒ったり泣いたりするのはいいのか。
  19. 面接では、履歴書と同じことを話してもいいのか。
  20. 面接のときだけ、正しい姿勢になっていないか。
  21. 志望業界と志望企業の業界は、一致していることが基本。
  22. メモを取りながら、面接を受けてもいいのか。
  23. 言葉がつかえたときは、どうするか。
  24. 独立を考えている人は、面接で伝えるべきか。
  25. 事情があって残業ができない場合は、正直に伝えたほうがいいのか。
  26. 趣味や特技に、ギャンブルをアピールするのは、大丈夫なのか。
  27. 採用に関係がないような質問をされたとき、どうするか。
  28. リーダーや代表などの経験がない場合、どうアピールすればいいのか。
  29. 花粉症で鼻水が止まらない。
    面接中の鼻水は、どうすればいいのか。
  30. 1次面接で話した内容を、2次面接でも話していいのか。

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