執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。

お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

緊張をほぐしたいとき、お酒に頼る人もいるかもしれません。

お酒を飲んでほろ酔いになると、ストレスが和らぎ、リラックスが促されます。

お酒の主成分であるエチルアルコールには、交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを促す作用があります。

たしなむ程度でお酒を飲めば、気分がよくなり、一時的に緊張を忘れられるでしょう。

緊張でつらいとき、お酒を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

しかし、お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法です。

理由は2つあります。

(理由1)
仕事中の飲酒は非常識

第1の理由は、まず仕事中の飲酒は非常識であるということです。

いくら緊張対策とはいえ、仕事中の飲酒は不適切。

「見つからないだろう」「少しくらいなら大丈夫」と思うかもしれませんが、甘い誘惑は断ち切りましょう。

飲んでしまえばわからないように思えますが、アルコールのにおいと不自然な態度でばれます。

アルコールには、心地よい気持ちにさせる一方、思考力を低下させる悪影響があります。

アルコールは、一時的に脳の前頭葉の働きを鈍くさせるため、理性や自制心のコントロールが弱くなります。

本番前にアルコールを飲んで緊張がほぐれたとしても、別の悪影響によってミスや失敗を招くでしょう。

緊張がほぐれるなら、何でもよいわけではありません。

あくまで常識とマナーを守ったうえで、対策に取り組むことが大切です。

仕事中に限らず、試験・試合・面接など、重要な局面では飲酒を控えることが常識です。

(理由2)
アルコールの量が増えやすい

緊張対策としてお酒に頼ると、飲酒量が増える傾向があります。

アルコールには習慣性があります。

緊張するたびにお酒を飲むと、癖になり、どんどんお酒の量が増えます。

夜に飲みすぎれば、二日酔いによって生活に支障が生じる可能性もあります。

最悪、アルコール依存症を招く恐れもあります。

緊張対策に役立つ基本知識(25)
  • お酒で緊張をほぐすのはやめる。
緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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