執筆者:水口貴博

レストランで心がける30のワインマナー

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ワイン選びの定番。「魚料理には白、肉料理には赤」

ワイン選びの定番。「魚料理には白、肉料理には赤」 | レストランで心がける30のワインマナー

ワインの種類には大きく分けて、白ワインと赤ワインがあります。

自分の好みでワインを選べばいいですが、一般的によく知られている定番があります。

「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワイン」です。

では、なぜこの原則なのでしょうか。

一言で言えば、白ワインは「魚の味を引き立てるため」です。

たとえば、焼き魚を食べるときを思い出しましょう。

魚の味を引き立てるために、スダチやレモンなど、酸味のものを振りかけますね。

魚は比較的あっさりしているので、酸味のものと相性がいいものです。

魚料理には、白ワインのほうが、魚の味を引き立てやすくなるのです。

軽くてあっさりした料理には白ワイン、というわけです。

一方、肉料理の場合はどうでしょうか。

血が混ざっている肉料理はそのまま食べると、ごつごつしているうえに香りがきついのが特徴です。

そのため、肉料理ではコショウなどのスパイスやソースを使うのが一般的です。

このスパイスやソースに対して、重みのある味わいの赤ワインと、相性がいいのです。

濃厚な味わいの料理には赤ワイン、というわけです。

ワイン選びに迷ったときには、この基本原則を思い出せば、よりおいしく料理をいただけるはずです。

ただし、必ずしもそうしなければいけないルールがあるわけではありません。

一番大切なことは、本人の飲みたい気分に合わせることです。

赤ワインが飲みたいときには、料理より気分を重視してオーダーするといいでしょう。

また、白と赤の中間のロゼは、魚にも肉にも合います。

レストランで心がけるワインマナー(9)
  • ワイン選びに迷ったら「魚料理には白、肉料理には赤」を思い出す。
「もう飲めない」とワインを断るとき、グラスの上に手をかざしてはいけない。

レストランで心がける30のワインマナー

  1. レストランでのワイン選びを、すべてソムリエに任せるのはよくない。
  2. テイスティングを恥ずかしがらないで!
  3. ワインのテイスティングをするときの6つの手順。
  4. テイスティングで問題点があれば、交換をしてもらってもいい。
  5. なぜワイングラスは、左回りに回すのか。
  6. ワインを注いでもらうとき、ワイングラスを持ち上げないこと。
  7. 文字ばかりのメニューですぐ決められない。
    そういうときの解決法。
  8. ワイングラスについた口紅は、指でぬぐい、ナプキンで拭く。
  9. ワイン選びの定番。
    「魚料理には白、肉料理には赤」
  10. 「もう飲めない」とワインを断るとき、グラスの上に手をかざしてはいけない。
  11. ワイングラスの飲み口は、一定にする。
  12. 飲み残したワインボトルは、持ち帰ってもいい。
  13. 食前酒・食中酒・食後酒の目的と選び方。
  14. 「とりあえず」と言いながらオーダーするのは、給仕に失礼。
  15. ワイン選びに自信がないときには、給仕やソムリエに相談をする。
  16. ブランデーグラスの持ち方。
  17. ワインを自分たちでつぎ足さない。
  18. 2本以上ワインを飲むとき、おいしさを重視する適切な順番。
  19. ワインやシャンパンは、かき混ぜない。
  20. ワイングラスに、水を入れて乾杯をしてはいけない。
  21. ロマンチックな雰囲気を演出したければ、ロゼワインがおすすめ。
  22. レストランによっては、ワインの持ち込みが許可されているところがある。
  23. 乾杯のときに、グラスをかちんとぶつけない。
  24. 料理とワインのマリアージュの上手な楽しみ方。
  25. ソムリエとの会話を楽しむ上手なきっかけ作り。
  26. ワインボトル選びで、目安にしたい基準。
  27. ワインが飲みたくても飲めなかった、忘れられないトラブル。
  28. いくらテーブルマナーに慣れていたとしても、酔いつぶれては意味がない。
  29. ワインの一気飲みは、できるだけ控えたい飲み方。
  30. ワインのラベルは、写真同様、思い出の記念品になる。

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