執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

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面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。

面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。 | 子どもを上手に叱る30の方法

子どもを叱るとき、1人ではなく、一度に大勢を叱る場合があります。

特に先生には多いことでしょう。

1人の先生が何十人もの生徒を相手にしていると、同時に悪さをした複数人を叱るケースはよくあります。

たとえば、いたずらをした子どもが10人いたとします。

10名同時にお説教をしようとすると、汎用はんよう的な言い方になります。

「みんな、気をつけて」

「みんな、きちんとしなさい」

「みんな、なぜそんなことをするの」

こうした言い方は、ためになるようで、あまりためになっていません。

複数名に対して、同時に伝えようとすると、メッセージ性は弱くなります。

10人いれば、10分の1の効果です。

生徒には、少しかゆい程度です。

心のどこかで「自分は違う。自分は大丈夫だろう」と思ってしまいます。

大勢に対してほど、メッセージ性も極端に下がってしまいます。

では、こんなとき、どうすればいいのでしょうか。

先生は面倒な気持ちがあっても、一人一人に面接です。

たとえば、10名を同時に叱るのではなく、一人一人順番に面接します。

個室を用意して、一人一人から事情を聞いたり、一人一人に「なぜいけないのか」「次からきちんとすること」を伝えたりします。

そうするしかありません。

手間はかかりますが、そういう接し方が一番よく身につき、子どものためになるのです。

子どもを上手に叱る方法(7)
  • 一人一人を、叱る。
名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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