執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

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子どもに共感してから、叱る。

子どもに共感してから、叱る。 | 子どもを上手に叱る30の方法

あなたが子どものころ、親から叱られたときの記憶を思い出しましょう。

「親は、自分のことを全然わかっていない!」

いきなり怒る親に理不尽さを感じたことが、何度かあることでしょう。

親が叱るとき、言っていることが正しいのは、子どもでも十分にわかります。

わかりますが、なかなか素直に親の言うことを受け入れられない。

子どもである自分の立場をわかってくれていないからです。

叱るのは親ですから、親の立場で考えてしまいがちです。

大人の目線からいうのは、たしかに正論のように思えます。

しかし、精神年齢の低い子どもは、大人の言うことをなかなか素直に聞こうとしません。

大人になると忘れてしまいがちな大切な子どもの心です。

正しいことを言えば、何でも素直に言うことを聞くわけではない。

では、どうすればいいのか。

叱るときには、まず子どもの立場になってから考えてみましょう。

子どもの立場に立つというのは、まず子どもの気持ちに共感するということです。

「気分が悪かったんだね」

「いらいらしていたんだね」

「怒っていたんだね」

まず、子どもが今どんな気持ちになっているのか、精神年齢の高い親のほうが察知してあげましょう。

精神年齢の高い親のほうから、精神年齢の低い子どもに合わせるということです。

子どもの気持ちを共感しましょう。

子どもは自分の気持ちをわかってくれると、嬉しくなります。

あとに続く、お叱りの言葉も前向きに受け止めてくれやすくなります。

自分のことをわかっている人だからこそ、話を前向きに聞いて受け止めようとします。

「共感」を含めた叱り方を心がけましょう。

子どもを上手に叱る方法(24)
  • 子どもの気持ちを共感してから、叱る。
どうすればいいのかわからないだけ。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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