執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

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子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。

子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。 | 子どもを上手に叱る30の方法

子どもが花瓶を落として割った。

それに対して親が怒る。

こんなとき、親であるあなたなら、どんな言葉を口にしますか。

「こら。何をしているの!」

「その花瓶は高いのにどうしてくれるの!」

高価な花瓶を子どもに壊されると、やはりそういう言葉が出てしまいます。

いえいえ、違います。

大切な一言が抜けています。

「大丈夫?」という子どもを心配する言葉です。

値段の高い花瓶を割られると、親の注意は子どもより、花瓶に目を向けがちです。

花瓶を割って叱られると、子どもは「自分より花瓶のほうが大切なんだ」と思います。

花瓶より存在価値が下と感じることほど、大きなショックはありません。

親の注意が、子どもより花瓶に向いているからです。

子どもはトラブルのときこそ、心のどこかで「心配されたい」と思っています。

花瓶が割れたら、親はいきなり叱るのではない。

それより、けがをしていないか気にすることが大切です。

子どものことを本当に大切に思っているなら、当たり前にできるはずです。

花瓶はまた買えば済む話ですが、子どもが大けがをしたら、一生の傷が残るかもしれません。

もし叱るなら、けがをしていないことを確認してからの話です。

まずかけるべき言葉は「大丈夫? けがはない?」という案ずる言葉なのです。

子どもを上手に叱る方法(26)
  • 高価な花瓶より、子どもにけががないか、心配する。
子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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