執筆者:水口貴博

物を持たない30のシンプル生活

14

手紙や年賀状は、捨ててもいい。

手紙や年賀状は、捨ててもいい。 | 物を持たない30のシンプル生活

意外に気づかれていないごみの1つに年賀状や手紙があります。

年賀状や手紙は、受け取ったその瞬間からもう必要がなくなります。

つまり、いらなくなります。

読み返して哀愁にふけって気持ちいいことはあっても、年賀状や手紙そのものが生活を向上させることはありません。

持てばもつほど本人には重荷になっているのです。

人の手が書いたものであるだけに、捨てにくいからです。

捨てづらくごみになりやすいのです。

本当は捨てても、生活に支障が出ません。

哀愁にふけって心地よい時間を味わうだけに、捨てようと思うと、なかなか捨てられません。

むしろ捨てたくても、捨てられないくらいです。

捨ててしまうと人から「冷たい人」と思われることが怖く、なかなか捨てられないのです。

捨てられなければ、たまる一方です。

手紙は受け取ってありがとうという気持ちさえ出てくれば、後は捨ててもいいのです。

相手に喜んでもらうための手紙が、いつしか邪魔者になってしまっている場合があります。

手紙は捨ててもいいのです。

相手に喜んでもらえることが本来の目的ですから、その用事さえ済めば捨ててもいいものの1つなのです。

私は手紙を書いて送るときには、読み終わったら捨ててもいいですよと言うことにしています。

「まだ手紙を持っているよ」と言われると「まだ捨ててないの」と言ってしまうくらいです。

読み終わって捨ててもいいよと言わないかぎり、普通の人はまず捨てようとしませんし、捨てることができません。

たかが手紙1枚にすがってほしいために、私は手紙を書いたわけではなく、喜んでもらうために書いただけです。

にもかかわらず最終的には捨ててもらえないと、せっかくの手紙が相手の心の負担になります。

捨てられずにずっともつということは、ごみとして保管しておくということなのです。

部屋が手紙や年賀状だらけになります。

毎年頂く年賀状なら、なおさらです。

返事を書くときのために住所を写し終えれば、もう必要ないので捨ててもいいのです。

物を持たないシンプル生活(14)
  • 読み終わった年賀状や手紙も捨てる。
捨てるときの心の痛みは、勉強代だと考えよう。

物を持たない30のシンプル生活

  1. ごみを捨てると、生活が向上する。
  2. 本人がごみだと気づいていないごみがある。
  3. 「誰かにあげることができないか」と、考えてみる。
  4. 「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。
  5. ほとんどの物はレンタルできる。
    個人があえて持つ必要はない。
  6. ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。
  7. 物に囲まれすぎてしまうと、人間ではなくなってしまう。
  8. 一番の物だけを持てばいい。
  9. 一番の物だけは、複数持つことが許される。
  10. 整理整頓の基本は、机の上から。
  11. 「使うか使わないか」を基準に考えよう。
  12. 友人が持っている物を、わざわざ持つ必要はない。
  13. 100パーセントの収納が、100点の収納ではない。
  14. 手紙や年賀状は、捨ててもいい。
  15. 捨てるときの心の痛みは、勉強代だと考えよう。
  16. 中途半端な物は、出番も中途半端。
  17. 物を捨てないと、集中ができない。
  18. 1つが捨てられなくても、まとめてなら捨てることができる。
  19. 記念品は、心にしまう。
    わざわざ部屋に残さない。
  20. ごみ捨てをしないと、ごみが部屋の住人になってしまう。
  21. 自分らしい部屋にするなら、模様替えや装飾よりごみ捨て。
  22. 他人に捨ててもらうと、捨てられる。
  23. 自分が必要だと思い込んでいるだけ。
    なくなっても困らない。
  24. 「借りること」を前提に生活すれば、必ず部屋はすっきりする。
  25. 旅先で買えるものを、わざわざ持たない。
  26. 使わないのにもらうことは、ごみをもらっているということ。
  27. 貧乏性は、病気と言ってもいい。
  28. 新しい物を買ったら、古い物は捨てよう。
  29. 捨てる力を身につけると、置く場所と捜す時間を節約できる。
  30. 最後に残った物が、本当に必要な物。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION