執筆者:水口貴博

優しい人になる30の方法

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優しい人は、3つの配慮がある。目配り・気配り・心配り。

優しい人は、3つの配慮がある。目配り・気配り・心配り。 | 優しい人になる30の方法

優しい人は、配慮があります。

「配慮」と一言で言っても、大きく分けると3種類あります。

目配り・気配り・心配りです。

接客業界でよく使われる言葉ですが、優しい人になるためにも欠かせないポイントです。

それぞれ同じ意味に思えるかもしれませんが、厳密には異なります。

それぞれの違いを理解して、優しい人になるための配慮をして生かしましょう。

目配り

目配りとは、細かい点まで注意を向けて、様子を確認することを言います。

相手の様子をきちんと見ないと、相手のこともわかりません。

細かい点まで注意を向けると、相手の心や体の状態を推し量れるようになります。

相手の様子はすべて、心身の状態を読み取る材料。

外見の様子だけとはいえ、さまざまなことが読み取れます。

たとえば、相手の顔色が悪いなら「体調が悪いのだろうか」と想像できるでしょう。

相手が何度もまばたきをしているなら「目が疲れているのだろうか」と察しできます。

大きなあくびをしたなら「睡眠不足なのかな」「退屈なのだろうか」といったことも読み取れるはずです。

相手の様子から心身の状態を察することで、相手に喜ばれる対応も見えてきます。

気配り

目配りの後に必要なのは、気配りです。

気配りとは、自分の立場から見て、相手が求めていることを想像して、行動を先回りすることをいいます。

目配りによって読み取れたことがあれば、気配りとして、相手を思いやって気をつけることはないか考えることが大切です。

たとえば、相手が何度もくしゃみをしているなら、風邪を引きかけているのかもしれません。

ティッシュをそっと差し出したり、休憩を促したりすると喜ばれるでしょう。

相手が暗い表情でため息をついたなら、悩み事を抱えているのかもしれません。

「何かあったの?」「何でも話を聞くよ」という優しい言葉をかけると、相手は心を開いて、何か話してくれるかもしれません。

心配り

心配りとは、相手のためになるような行為行動を言います。

気配りと似ていますが、厳密には次のような違いがあります。

  • 気配りは、自分の立場から見て気づいた配慮
  • 心配りは、相手の立場に立って気づいた配慮

心配りは、相手の立場に立っていることがポイントであり、本人にとってよいとすることを行います。

気配りは、相手に喜ばれるとは限りませんが、心配りは必ず相手に喜ばれます。

たとえば、相手の悩み事を聞いたとき、共感や同情をして励まします。

一緒に苦しみをわかち合えば、相手は癒されたり元気が出たりするでしょう。

相手が仕事を頑張りすぎている様子なら「無理をしないで」という優しい一言をかけます。

タイミングよく気の利いた一言をかけると、相手は愛情や優しさを感じてくれるでしょう。

§

目配り・気配り・心配りの3つは、どれも欠かせない人間関係の要素です。

優しい人になるためには、それぞれをバランスよく心がけていくことが大切です。

優しい人になる方法(14)
  • 目配り・気配り・心配りをそれぞれ心がける。
優しい人は、できるだけ相手の都合に合わせる。

優しい人になる30の方法

  1. すでにあなたは、優しい心を持っている。
    表現方法が少し不器用なだけ。
  2. 優しさとは何か。
  3. 快にさせる言動を心がけるより、不快にさせる言動を避ける。
  4. 悪口を言う人に、優しい人はいない。
  5. 人助けは、相手のためだけでなく、自分のためにもなる。
  6. ギブ&ギブの精神で、見返りのない親切を心がける。
  7. 優しい人になっても、甘やかす人になってはいけない。
  8. 優しさの過度のアピールは、かえって相手に嫌われる。
  9. 「してあげる」という表現は、優しさの押し付けになる。
  10. 丁寧で礼儀正しい言動を心がけよう。
  11. 優しい人になるなら、外見は関係ない。
  12. 本当に優しい人は、身の回りの物を大切にする。
  13. 優しい人は、常に平常心を保っている。
  14. 優しい人は、3つの配慮がある。
    目配り・気配り・心配り。
  15. 優しい人は、できるだけ相手の都合に合わせる。
  16. 優しい人は、自分にも優しい。
  17. 気持ちに余裕を作るには、3つの要素が必要。
    時間・健康・お金。
  18. 優しい人は、笑顔を絶やさない。
  19. むっとした場面こそ、にこにこしよう。
    余裕を見せるチャンス。
  20. 相手の話を否定すれば、話が途切れ、縁も途切れる。
    相手の話を受け入れれば、話が続き、縁も続く。
  21. さまざまな価値観を受け入れられる人は、心の優しい人。
  22. 相手を不快にさせるかもしれないことは、言いたくても我慢する。
  23. 優しい人は、丁寧な前置きをしてから、苦情を言う。
  24. えこひいきをする人は、本当に優しいとは言えない。
  25. 小さなことに幸せを感じる習慣があれば、いつも優しい気持ちでいられる。
  26. つまらない冗談に笑えるのも、優しさの1つ。
  27. 時に厳しい意見を言える人こそ、本当に優しい人。
  28. 優しい人には、許す習慣がある。
  29. 「人間は不完全な生き物」と意識するだけで、心の許容範囲が広がる。
  30. 人生の経験値を上げることは、優しくなることでもある。

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