執筆者:水口貴博

あがり症を克服する30の方法

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あがり症の克服に大切なのは2つ。「場数」と「成功体験」。

あがり症の克服に大切なのは2つ。「場数」と「成功体験」。 | あがり症を克服する30の方法

あがり症の人は、いきなり大勢の人前で発表してはいけません。

むしろ禁止です。

あまりに精神的ストレスが大きく、失敗体験を増やす結果になりやすいからです。

「あがり症の克服には場数が重要」と言われます。

もちろん場数が重要なのは事実ですが、場数だけでは不十分です。

成功体験も必要です。

場数と成功体験の両方があって、あがり症が克服できます。

薬物の力を借りる方法もありますが、効果は一時的であり、根本的な治療にはなりません。

薬だけであがり症を完治するのは、現在のところ不可能です。

根本的に治すなら、やはり場数と成功体験に勝るものはありません。

では、成功体験を積み重ねるのはどうすればいいか。

まず少人数の人前から経験していくことが大切です。

最初から大勢の聴衆の前で発表するのではありません。

いきなり大勢の前で発表するのは、ベテランでも緊張します。

最初は、1人の聴衆の前から始めましょう。

聴衆が1人だけなら、心理的な負担が軽くて済みます。

緊張も不安も小さくて済むため、発表が成功しやすくなるでしょう。

もし失敗したとしても、精神的ダメージも落ち込みも小さくて済みます。

慣れてくれば、3人・5人・10人と、段階的に増やしていきます。

すでに失敗体験によるトラウマがあったとしても、成功体験の数を増やすにつれて「記憶の書き換え」が起こります。

いわゆる、上書き保存です。

成功体験が失敗体験をかき消していき、トラウマが小さくなっていくのです。

こうすれば、たとえ大きなトラウマがあったとしても、あがり症を克服できます。

薬物療法と平行して行えば、ますます効果が高まります。

時間はかかりますが、最も確実な方法です。

あがり症を克服する方法(4)
  • あがり症の人が場数を踏むときは、まず少人数から始めることで成功体験を積み重ねていく。
成功体験は、素直に喜ぶことが大切。

あがり症を克服する30の方法

  1. あがり症の克服は、誰でも可能。
  2. あがり症の克服には「必ず克服する」という決意が欠かせない。
  3. 精神論だけで、あがり症は克服できない。
  4. あがり症の克服に大切なのは2つ。
    「場数」と「成功体験」。
  5. 成功体験は、素直に喜ぶことが大切。
  6. ほかの人と比べると、余計な緊張を招く。
  7. 立派に見せようとしない。
    普通で十分と考える。
  8. あがり症を克服できた人の共通点は、小さな成功体験を積み上げていること。
  9. あがり症の克服に、焦りは禁物。
  10. 「緊張してはいけない」と考えてはいけない。
  11. 緊張している自分を責めない。
  12. 「緊張するかもしれない」「あがってしまうかもしれない」と考えてはいけない。
  13. あがるから話せなくなるのは誤解。
    話さないからあがってしまうのだ。
  14. あがり症の人は、体を鍛えよう。
  15. 有酸素運動で、発汗と心拍数の上昇に慣れておく。
  16. あがってしまうのは、まだ本当に集中できていない証拠。
  17. 鏡の前で練習をする。
    鏡に映った自分の目も、人目の1つ。
  18. 授業・集会・会議は、人目に慣れる機会になる。
  19. わざと派手な服装で外出して、人目に慣れておく。
  20. ボイスレコーダーも、使い方を工夫すれば、緊張対策の武器になる。
  21. 普段から笑わない人が、本番だけ笑うのは難しい。
  22. マイクとはいえ、あがり症の人にとっては重要な練習対象。
  23. あがり症の人は、1番手を狙え。
  24. 原稿に頼りすぎると、かえって緊張を促す。
  25. 1回ミスをしよう。
    そうすれば、気持ちが楽になる。
  26. 一瞬で緊張がほぐれる、3つの開き直りの言葉。
  27. 「話し方講座」「スピーチ教室」を頼ってみる。
  28. 「最初で最後」と思えば、なけなしの気力が奮い立つ。
  29. 見られることが快感に変われば、あがり症は、ほぼ克服できたのも同然。
  30. あがり症で過呼吸になったときの対処。

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