執筆者:水口貴博

10代がしておきたい30のこと

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ひどく叱られた経験は、いつまでも覚えておくもの。

ひどく叱られた経験は、いつまでも覚えておくもの。 | 10代がしておきたい30のこと

先生から、ひどく叱られた経験はありますか。

10代は、先生から頻繁に叱られる時期です。

行儀や作法が十分に身についていない10代は、大人から見れば、叱りたいところがたくさんあるでしょう。

親や先生が、あなたの行儀の悪いところを見つけては、お説教が始まるのです。

「うんざりする。叱られた記憶なんて忘れたい」と思うでしょう。

しかし、忘れてしまっては、叱られた意味がなくなります。

10代は、たくさん叱られるほどいいのです。

若いうちなら、まだ行儀作法の悪いことがあっても、許してもらえます。

特に大切なのは、ひどく叱られた経験です。

ひどく叱られた経験があると「これは本当に悪いことなんだ」という意識が強くなります。

記憶の深くに残り、死ぬまでずっと気をつけることができるのです。

私が、ひどく叱られた経験の1つは、小学6年生のときでした。

所属していたクラブ活動で、先生からクラブ活動の感想を書くように言われたときのことです。

私は、クラブ活動に不満を持っていました。

批判ばかりを書きつらねた文章で提出すると、先生が顔を真っ赤にして怒ってきました。

放課後、先生に教室へ呼ばれました。

学校で最も怖いと言われる女性の先生2人に挟まれ、私は2時間ほど、みっちり叱られました。

「先生やクラブ活動を、侮辱しているのか」

「批判するような文章は、読者の気分が悪くなる」

先生からの厳しい言葉が、耳に残っています。

その苦い経験があるため、今でも批判を書きそうになったときは「いけない、いけない」と思います。

ひどく叱られた記憶がよみがえり、忘れようにも忘れられません。

ひどく叱られた経験があるからこそ、私は今、批判する文章は書きません。

先生のおかげです。

先生からひどく叱られた経験があるからこそ、今の自分がいます。

10代のころに叱られた経験は、大事です。

いつまでも心に留めておくことで、その後の人生がよくなるのです。

10代がしておきたいこと(21)
  • 先生からひどく叱られた経験を、大切にする。
10代で叱られなくなったら、最後。

10代がしておきたい30のこと

  1. 10代に、失敗なんてない。
  2. 20代を楽しみにすればするほど、素晴らしい10代が送れる。
  3. すべての大人が立派とは限らないことに、気づく。
  4. 立派な大人と、そうでない大人の、本当の違いとは。
  5. 10代は、コントロールは気にせず、全力だけに集中すればいい。
  6. 10代は、勉強、勉強、また勉強。
  7. 10代は、詰め込み型の勉強でいい。
  8. 急に興味が出てきた瞬間を、見逃さない。
  9. 覚えられない言い訳で逃げるのではない。
    覚えられる方法を見つければいい。
  10. 全力を出したなら、最下位でもガッツポーズ。
  11. 10代のうちなら、お金の失敗も、いい勉強。
  12. 友情は、勉強を通したほうが、築きやすい。
  13. 恥ずかしがって話しかけないことが、本当に恥ずかしいこと。
  14. 長編漫画の読破には、人生を変える力がある。
  15. 校歌の歌詞を、きちんと理解していますか。
  16. 10代の入院は、悪いことばかりではない。
  17. アイドルにのめり込みすぎると、現実の人を見失う。
  18. 恋愛成就を願うだけでは、うまくいかない。
  19. 好きな人から振られた経験のある人は、20代で強くなる。
  20. 「できない」と思っているうちは、できる可能性がある。
  21. ひどく叱られた経験は、いつまでも覚えておくもの。
  22. 10代で叱られなくなったら、最後。
  23. 両親の人物像を、完全に理解していますか。
  24. 臨機応変を身につけておかないと、ロボットのような大人になる。
  25. 1人のときに、ぼうっとするな。
  26. 若々しいおしゃれは、若いうちだから、自然に見える。
  27. サプライズ・パーティーは、本人だけでなく、計画する側も楽しめる。
  28. 10代は、祖父母ときちんと話ができる最後の時期。
  29. 葬式は、面倒でも、できるだけ出席してほしい。
  30. 裏切られてよかった。
    どれだけつらいか、よくわかったから。

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