執筆者:水口貴博

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

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どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。その理由とは。

どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。その理由とは。 | 洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

ナイフで肉を切るときは、基本的に左側から切っていくのがルールです。

いえ、肉ばかりではありません。

フルコースではさまざまな料理が出てきますが、一部のデザート類を除き、基本的に左側から食べていきます。

「そんなこと、当たり前だ」

では、当然だと思う人は、なぜ左側から切っていくのか説明できるでしょうか。

おそらくほとんどの人が「食べやすいからだ」と答えることでしょう。

たしかにそのとおりです。

しかし、もう1つ、左側から切っていく重要な理由があります。

一言で言えば「味を保ちやすくするため」です。

悪い例として、右側から切る状況を想像してみましょう。

右側の肉をフォークで刺して、ナイフで切ります。

切った後、もう一度、切った肉をフォークで刺して口へ運ぶことになりますね。

肉を刺す回数が多くなります。

おいしい肉汁がこぼれ落ちやすくなり、肉の味を損ねてしまいます。

では、正しい例として、左側から切る場合はどうでしょう。

左手に持っているフォークで肉を刺し、ナイフで切った後、そのまま口へ運べますね。

そのため、肉を指す回数が1回で済みます。

肉汁がこぼれにくい食べ方であり、しかも必要とされる動作が小さく、エレガントです。

肉ばかりではなく、他の料理でもおおむね同じ現象になるはずです。

左側から切るのは、そうした大切な理由があるのです。

洋食フルコースで心がけたいテーブルマナー(6)
  • ナイフでものを切るときは、基本的に左側から切っていく。
フルコースをスムーズに食べられる人は、絶対にモテる。

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

  1. フルコース料理は、必要とされるテーブルマナーもフルコース。
  2. フルコースをオーダーする前に、気をつけておきたいこと。
  3. フランス料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  4. イタリア料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  5. なぜ、イタリア料理よりフランス料理のほうが、品目が多いのか。
  6. どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。
    その理由とは。
  7. フルコースをスムーズに食べられる人は、絶対にモテる。
  8. コース料理は、同席者とランクを合わせてオーダーすること。
  9. スープで、音を立てないように飲む上手な方法。
  10. スープを飲むときのスプーンの正しい使い方。
  11. パンを食べながらスープを飲まない。
    パンを食べてからスープを飲まない。
  12. 左利きの人のナイフとフォークの適切な持ち方。
  13. エビの上手な食べ方。
  14. 魚料理の上手な食べ方。
  15. 熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べ始めよう。
  16. 同席者の話が長く、なかなか料理が食べ始められないときの対処法。
  17. 遅刻やキャンセルは、わかった時点で早めに連絡する。
  18. テイクアウトができないレストランほど、実はサービスのレベルが高い。
  19. カトラリーを使うときに注意したい、3つのNG。
  20. ブロシェット(串焼き料理)の上手な食べ方。
  21. 骨付き肉(Tボーンステーキ)の上手な食べ方。
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  23. レモンと粉チーズを振りかけるときに心がけること。
  24. 牡蠣を上手に食べる、2つのステップ。
  25. 大きなパンに、直接かぶりつかない。
  26. コース料理でパンを食べるときに陥りやすい罠。
  27. なぜ、パンにパン皿がない場合があるのか。
  28. パンくずは、自分で掃除をしない。
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