執筆者:水口貴博

西洋料理の30の基本テーブルマナー

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ナプキンをつけるタイミングと付け方。

ナプキンをつけるタイミングと付け方。 | 西洋料理の30の基本テーブルマナー

テーブル席に座ればさっそくナプキン、と言いたいところですが、まだ早すぎます。

ナプキンを早く広げすぎると「そんなにおなかがすいているの?」と笑われます。

テーブルに着いたらまずメニューを眺め、食事を選びましょう。

まずおいしそうな食事に目をやるのが、マナーです。

すぐメニューに目をやることで、給仕や同席している友人にも、食事を楽しみにしている気持ちが伝わりやすくなります。

ナプキンを広げるタイミングは、最初の食事や飲み物が出てきたときです。

もし目上の人と同席している場合は、目上の人が先にナプキンを広げてからにしましょう。

次に、ナプキンの置き方です。

首からぶら下げるような使い方は、欧米のテーブルマナーではよくありません。

ナプキンは、2つ折りにして、膝の上に広げます。

このとき、折り目がついている側が手前になるよう、膝の上に置きましょう。

最も一般的なナプキンの置き方です。

では、なぜこうした決まりがあるのでしょうか。

ナプキンは、食事中、口元の汚れを拭くときに引き上げますね。

そのとき、手に取りやすいのは、手前より奥側です。

また、口を拭くときも、二枚重ねになっているナプキンの内側で拭きます。

この「内側」というのが、ポイントです。

2枚重ねになっているナプキンの内側なら、拭いた後に再び重ねて、汚れを隠すことができるからです。

手に取りやすく、汚れも隠しやすいという理由から、このたたみ方が一般的なマナーとして定着しています。

西洋料理の基本テーブルマナー(7)
  • ナプキンは、2つ折りにして、折り目がついている側を手前に、膝の上に置く。
奥が深いナプキンをつける理由。

西洋料理の30の基本テーブルマナー

  1. テーブルマナーは、先人たちの知恵の結集だ。
    すべての動きに意味がある。
  2. テーブルマナーは集中して学んだほうが、身につきやすい。
  3. 欧米テーブルマナーは、面倒くさいようで、慣れてしまえば実は楽。
  4. 自分たちで席を勝手に決めない。
  5. レストランの壁側の席は、上席。
  6. お手洗いで席を外すときのスマートなナプキンの置き方。
  7. ナプキンをつけるタイミングと付け方。
  8. 奥が深いナプキンをつける理由。
  9. テーブルクロスが長いと、足元の緊張が緩みがちになる。
  10. 熱い飲み物を飲むとき、息を吹きかけたりすすったりしないこと。
  11. 「食事中」のサインは、皿の上でカトラリーを「ハの字」に置く。
  12. レストラン内では、携帯電話の電源を切るのがマナー。
    もしくはマナーモードにする。
  13. 食事が出てくるまで待っているときの一番かっこいい姿勢。
  14. 食事が出るまでの間で許されるのは「手帳の確認」と「読書」まで。
  15. 食事が終わり、皿を下げてほしいときのサイン。
  16. 食事中のげっぷ・くしゃみ・おならは、できるだけ控える。
  17. フォーマルなレストランの場合、仲間と料理を分け合うのはマナー違反。
  18. 食事中、友人との会話が盛り上がるのは、実は隣のお客さんの協力があってこそ。
  19. フィンガーボールの水は、指を洗うもの。
  20. ずらりと並んだナイフとフォークは、外側から使えば間違いない。
  21. 落としたナイフやフォークを、自分で拾わない。
  22. ナイフとフォークの使い方をごちゃごちゃにしない。
  23. 音を立てずに食事をするのが、エレガント。
  24. 喫煙が許可されているレストランであろうと、食前・食事中の喫煙は控えること。
  25. どぎつい香水やオーデコロンは、食欲を減退させる。
  26. ご飯を食べるときのフォークの正しい使い方。
  27. 汚い話や下ネタは、レストラン内では控えること。
  28. 食事中に避けるべき、見落としやすい話題とは。
  29. 取りたいものがあっても、人前に手を差し出さないこと。
  30. 食事が終わった後のナプキンのたたみ方。

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