執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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相手を落ち込ませるような叱り方は失格。

相手を落ち込ませるような叱り方は失格。 | 部下を叱る30の方法

叱る意味を、はき違えている人がいます。

落ち込ませるために、叱る人がいます。

「ばかやろう」

「なにやっているんだ」

「あほか」

威圧的でわざと乱暴な言葉遣いで、指摘します。

相手が元気をなくし、時には涙を流しているところを見て、満足する人がいます。

それがいいことだと思っている人がいます。

とんでもない。

実はこれは「叱る」ではありません。

「怒る」です。

いら立った感情に任せて相手を批判したり、罵ったりしているだけです。

感情を吐き出している。

感情をぶつけているだけ。

それらは相手のためになっていません。

へこませているだけです。

本来、叱ることの真の意味とは「間違ったことを正してもらうため」です。

それだけです。

相手がきちんと反省して正してくれれば、十分です。

しかし、指摘のとき、相手を落ち込ませてしまってはどうでしょうか。

萎縮してしまい、反省するどころではなくなります。

落ち込んでは、指摘内容が頭に入りにくくなり、むしろ改善されにくくなります。

場合によっては、人間関係にひびを入れることもあるでしょう。

せっかく指摘してくれた人との人間関係が悪くなっては、今後一緒に仕事を続けていけなくなります。

人間関係を保ちながら指摘をするためにも、相手を落ち込ませたり気分を害させたりするような言い方はよくありません。

相手を落ち込ませるような叱り方は、失格なのです。

部下を叱る方法(2)
  • 落ち込ませないような、叱り方をする。
ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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