執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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自分の都合で叱らない。

自分の都合で叱らない。 | 部下を叱る30の方法

あまり大きな声では言えませんが、私が新人時代に出会った上司の1人にとんでもない上司がいました。

「機嫌が悪い」というだけで叱ります。

たまたま、朝、何か気分が悪くするような出来事があったのでしょう。

出社したときから、怒っています。

かなり機嫌が悪い。

これほど接しにくいことはありません。

私はその上司と接するときには、いつもびくびくしていました。

「今日は機嫌がいいかな」と毎日顔色をうかがうのが日課になっていました。

朝から明らかに機嫌が悪そうだと、大切な報告もしにくくなります。

話しかけただけで、なぜか叱られます。

鬱憤うっぷんを八つ当たりするかのように、意味もなく部下への態度が厳しくなります。

叱られる側にとって、これほど理不尽なことはありません。

何もミスをしていないのに叱られると、どう対応していいのかわからなくなります。

その職場の空気全体が悪くなります。

そんな上司は、部下から尊敬されなくなります。

「感情」が原因になっている場合「叱る」ではなく「怒る」になります。

怒りをぶつけているだけです。

叱る側にとって大切なことは「自分は今、冷静になれているかどうか」です。

「自分の感情に振り回されて叱っていないか」「個人的な事情で叱っていないか」ということなのです。

部下を叱る方法(6)
  • 感情に振り回されて部下を叱るのは、やめる。
感情的に叱らない。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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