執筆者:水口貴博

受験時代に経験しておきたい30の気づき

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成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。

成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。 | 受験時代に経験しておきたい30の気づき

学力の向上は、右肩上がりとは限りません。

むしろ、すぐ結果が出るのはまれです。

なかなか結果が出なくて、もどかしいことでしょう。

ほとんどの場合、なかなか結果が出なくて、あるとき急に結果が出ます。

学生たちの思い描く成長曲線は「右肩上がり」を想像しています。

漫画ではよく登場する光景です。

まっすぐ右肩上がりの線は、理想的な成長ですね。

しかし、受験勉強では右肩上がりで伸びることはまれです。

急に伸びたと思ったら、次の瞬間は急に落ちます。

また伸びたと思ったら次の瞬間には、また落ちます。

波を描いて、全然進歩がないように思えます。

学力の向上がなかなか成績の結果に表れず、勉強を投げ出したくなるでしょう。

考えても見てみましょう。

大学受験の試験範囲というのは、高校3年分です。

それだけ広大な試験範囲を、ひととおり目を通すだけでも時間がかかります。

しかも1つの教科だけ集中できればいいですが、複数の科目を勉強しなければならない。

しかも、人間ですから忘れます。

覚えては忘れ、覚えては忘れという繰り返しになりそうですが、膨大な復習でカバーします。

それだけ勉強してもテストに出るのはほんの数十問。

あるときには勉強し終わった範囲から出題されたり、あるときはまだ勉強していない分野から出題されたりと波があります。

得意な問題が出るときもあれば、苦手な問題が出るときもある。

だから、成績は波を描きます。

結果が急によくなったり、急に悪くなったりする繰り返しで当たり前です。

諦めず、その波をしばらく続けてください。

「結果には時間がかかるもの」であることを知る時期です。

すると、波を描きながら、少しずつ右肩上がりになっていることに気づくことでしょう。

波線が右肩へと上がります。

勉強を続けていると、勉強が終わった範囲が増えて、だんだん点数が取れるようになります。

「そういうもの」とわかるだけでも、成長ありです。

すぐ成果が出なくても、くよくよする必要はないのです。

受験時代に経験しておきたい気づき(5)
  • 波を描きながら、右肩に上がることを知る。
勉強が大変だと思ったら、勘違い。
勉強ほど、贅沢なことはない。

受験時代に経験しておきたい30の気づき

  1. 受験勉強を通して、ボキャブラリーをたっぷり増やす。
  2. 髪型の意外な大切さに、気づく。
  3. 「徹夜型の勉強」の限界に、ようやく気づく。
  4. 筋力には限界はあっても、脳力には限界がない。
  5. 成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。
  6. 勉強が大変だと思ったら、勘違い。
    勉強ほど、贅沢なことはない。
  7. 本に折り目をつけるのも、勉強の1つ。
  8. おしゃれの余裕のなさは、大逆転の前触れ。
  9. 受験勉強は、モグラ叩きゲームである。
  10. 協力者は、現れるものではなく、変わるもの。
  11. いくら得意科目とはいえ、完璧を求めつつ、完璧を目指さない。
  12. 勉強に才能は関係ない。
    やるか、やらないかの差。
  13. 参考書を買っただけで満足しない。
    買った後こそ重要。
  14. 最初から立派な参考書があるのではない。
    立派な参考書へと仕上げていくものなのだ。
  15. 目を背けたくなる部分こそ、直視しなければいけない部分。
  16. いらいらしてもいい。
    大切なのは、どこに向けて吐き出すか。
  17. 勉強道具を統一すると、勉強効率が向上する。
  18. 「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。
  19. 勉強は「小→中→大」ではなく「大→中→小」で進める。
  20. 受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。
  21. どんなに間違っても、命まで取られるわけではない。
  22. 大好きな部活なら、勉強のために無理にやめる必要はない。
    むしろやめないほうがいい。
  23. 勉強以外のもう1つの課題。
    「いかにストレスを吐き出すか」
  24. 他の受験生より有利になるのは、睡眠時間を削ったときではなく、増やしたとき。
  25. 言い訳をする人は成長できない。
    言い訳をやめないかぎり、成績は絶対に向上しない。
  26. 勉強が苦手な人の部屋、3つの共通点。
  27. 勉強ができる人の部屋、3つの共通点。
  28. 10代は、みな革命家。
    理想は高く持て!
  29. 寝る直前に考えていたことは、夢に出てきやすくなる。
  30. どんなに他人の助けがあっても、最後に勉強するのは自分。

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