執筆者:水口貴博

騙されないで生きていくための30の方法

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「お安くなります」という勧誘は、裏があると思っていい。

「お安くなります」という勧誘は、裏があると思っていい。 | 騙されないで生きていくための30の方法

つい反応してしまう、魅力的な営業文句があります。

「お安くなります」です。

「契約を切り替えませんか。今よりお安くなります」

「こちらに申し込むと、○○料金が今よりお安くなります」

チラシを配っていたり、看板を持った営業マンであったりします。

なんて魅力的な一言なのでしょう。

節約は正義。

費用が安くなるのは誰にとっても歓迎です。

普段はさっと営業文句を振り切る人でも「お安くなります」には弱いものです。

「わざわざ安くなる情報を教えてくれるなんて、なんて親切なのだろう。安くなるなら申し込んでみようかな」

優しさに心が動きます。

警戒心が緩んで、申し込みを検討する人も多いことでしょう。

ここが落とし穴です。

結論から言うと「お安くなります」という勧誘は、裏があると思ってください。

「お安くなります」という勧誘は、本来の営利活動に反しているからです。

普通に考えて、わざわざ「お安くなります」という勧誘は不自然

企業もボランティアではありません。

あくまで営利を目的とした企業です。

安くなれば売上が落ちることになり、自分の首を絞めることになります。

本当に売上が落ちるような営業をしていたら営業失格です。

赤字になります。

キャッシュが減っていき、最悪の場合、倒産します。

なぜわざわざ売上が落ちるような営業をしているのでしょう。

普通に考えて、この時点で「おかしい」と気づかなければいけません。

どこかに「お金がかかる何か」がある

たいていこういうパターンには、裏があります。

契約内容を細かくチェックしてください。

加入条件だけでなく、解約条件までチェックしましょう。

どこかに「お金がかかる何か」があるはずです。

特に小さな字で書かれていることには要注意です。

  • 通信費は下がっても、レンタル料金を取られる
  • 「半額」と書かれていても、実際は初月だけ
  • 最低利用期間が設けられていて、期間内に確約すると、多額の違反金を請求される

何らかの条件やルールがあって、最終的に企業側が儲かる仕組みになっています。

企業側が儲かるような仕組みになっているから、積極的に「お安くなります」といううたい文句で勧誘しています。

「お安くなります」という甘い勧誘をそのまま信じるのはよくありません。

「お安くなります」をそのまま信じて購入すると、たいていお高くなります。

中には本当に安くなるケースもありますが、十分検討しておくことです。

本当に安くなるのか、しっかり吟味してください。

本当に安くなるものは、営業されない

もちろん本当に安くなるものもあります。

そういうものは、企業側から積極的に勧誘することはありません。

大々的に告知されることもありません。

「こちらから言えば申し込める」というケースが大半です。

多くの人に申し込まれると、売上が下がってしまいます。

あくまで営利企業です。

良心的な営業担当者であれば、教えてくれることもありますが、少ないと考えていいでしょう。

見抜く自信がないとき

「お安くなります」という勧誘は、本当かどうか見抜くことが必要です。

見抜く自信がなければ「『お安くなります』という勧誘はすべて無視する」という方法でもかまいません。

「一律無視」というルールにすれば、頭を使う必要がなくなります。

「お安くなります」という勧誘の時点で怪しいのですから、合理的です。

詳しく話を聞く手間が省け、素早く対処できます。

騙されないで生きていくための方法(28)
  • 「お安くなります」という勧誘は、基本的に怪しいと考えて警戒する。
  • 申し込むなら、十分に条件内容を確認したうえで契約する。
最新の詐欺情報には目を光らせておく。

騙されないで生きていくための30の方法

  1. 騙されないための一番の基本。
    「おいしい話はない」と心得る。
  2. 「自分は絶対騙されない」という考え方を捨てる。
  3. 営業・セールス・勧誘は、まず疑いから入るのが得策。
  4. 「自分は大丈夫」と思う人は、被害者予備軍。
  5. 損をしたくない気持ちが強い人ほど、あっさり詐欺に引っかかる。
  6. 見栄っ張りは、騙されやすい。
  7. 騙されないためには「冷静」が不可欠。
    感情的になっているときは、重要な決断をしない。
  8. 「一発当ててやろう」と考えている人は、騙されやすくなる。
  9. 欲深い人は騙されやすい。
    お金に対する執着心は、金銭トラブルのもとになる。
  10. 「自分だけ得をしたい」と考えていないか。
    自己利益優先の人は、かえって騙されやすい。
  11. 契約内容を確認しないのは、トラブルを招くもと。
  12. 「ここだけの話」をする人は信用できない。
  13. 「稼ぎ方を教えます」の9割は、マルチ商法。
  14. 「おいしい話があります」と言ってくる人は、だいたい詐欺師。
  15. 自分が弱っているときは、高額の買い物をしない。
  16. 相手の不審な笑みを見逃すな。
    不審な笑みは、悪いことをたくらんでいる証拠。
  17. 旧友から久しぶりに連絡があって、お金が絡む話が出てきたときの対処。
  18. 不安をあおって売り込んでくる手法は、詐欺師の定番パターン。
  19. メリットだけ強調する商品には、何か裏がある。
  20. 偽物を見抜く目を養うには、普段から本物に触れておくことが役立つ。
  21. 営業トークをうのみにしない。
    小さなことでも自分で調べる癖をつけよう。
  22. セールスや勧誘の断り文句は「興味がありません」で十分。
  23. 限定に釣られない強さを身につける。
    大切なのは、欲しいかどうかより必要かどうか。
  24. 情報弱者は、詐欺師のカモになりやすい。
  25. 世の中に完全な元本保証はない。
  26. 大きな買い物をするときは、人に相談する癖をつける。
  27. どれだけ人の意見を聞いてもいい。
    ただし、最後は自分で決めること。
  28. 「お安くなります」という勧誘は、裏があると思っていい。
  29. 最新の詐欺情報には目を光らせておく。
  30. 万一トラブルに遭ったら、こそこそ隠さず、きちんと公表しておくのが賢明。

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