執筆者:水口貴博

人間関係で注意したい30の余計な一言

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「いろいろあったんです」という一言は、会話が途切れる言葉。

「いろいろあったんです」という一言は、会話が途切れる言葉。 | 人間関係で注意したい30の余計な一言

人と会ったとき、いつもと違った様子に気づくことがあります。

何があったのか気になり「どうしたのですか」と尋ねたとき、よく聞かれる返事があります。

「いろいろあったんです」という一言です。

おそらく、実際にいろいろあったのでしょう。

朝、いつもの時間に起きようとしたら、二度寝してしまった。

二度寝のせいで焦っていると、交通事故に遭ってしまった。

交通事故のせいで、落ち込んでいた。

落ち込んでいたため、仕事でミスを犯してしまった、などです。

事情が込み入っていて、すべて説明しようとすると、時間がかかる場合があります。

そんなとき「いろいろあったんです」という便利な一言で済ませることがあります。

便利だから、使う頻度も多くなりがちです。

しかし「いろいろあったんです」と言われた側の立場を考えてみましょう。

「いろいろあった」と言われると、何があったのかわかりません。

雰囲気によっては「それ以上、聞かないでほしい」というニュアンスに聞こえることもあります。

つまり、それ以上、会話が途切れやすい一言なのです。

「いろいろあったんです」という一言は、相手をがっかりさせ、会話を途切れさせます。

わざと会話を終わらせたい場合はいいのですが、会話を豊かにしたければ、言わないほうがいい一言です。

すべて話さなくてもいいのです。

一部でもいいので、何があったのか、具体的に話してみましょう。

「寝坊したから」

「今日は、事故に遭ったから」

「今、少し落ち込んでいるから」

一部でもいいので具体的に話せば、事情がわかり、会話が広がるのです。

人間関係で注意したい余計な一言(11)
  • 「どうしたのですか」と尋ねられたときは、一部でもいいから説明する。
独り言を言いながら仕事をする人に、どう指摘するか。

人間関係で注意したい30の余計な一言

  1. 振り返る習慣があれば、言葉遣いの改善はどんどん早くなる。
  2. 「よく言われます」の一言が、相手をがっかりさせる。
  3. 「そうだよ」という一言が、相手を不快にさせることもある。
  4. 癖を直さない人にありがちな言い訳。
    「誰にも迷惑をかけていない」。
  5. 聞かれていないことまで答えるのは、余計な一言。
  6. コンプレックスや弱点を刺激する呼び方は、控えたほうが賢明。
  7. 「そんなふうに見えない」という一言が、相手を傷つけることもある。
  8. 頑張っている人には「頑張ってね」より「無理しないでね」。
  9. 「面倒くさい」という一言は、思考を停止させる言葉。
  10. 「どうでもいい」という一言は、会話を途切れさせる言葉。
  11. 「いろいろあったんです」という一言は、会話が途切れる言葉。
  12. 独り言を言いながら仕事をする人に、どう指摘するか。
  13. 太っている人に「痩せなさい」という助言は、むしろ逆効果。
  14. 「こうなると思っていた」は、後出しのじゃんけんと同じ。
    周りをあきれさせる言葉。
  15. 「ありがとうございました」と言われたとき、どんな返事をしていますか。
  16. 「わかっている」と言いそうになったときの考え方。
  17. 自分のことを「ばばあ」と呼ぶのは、謙遜ではなく、傲慢。
  18. 決め付ける言い方は、相手を不快にさせやすい。
  19. 否定の言葉を2回繰り返すと、さらに印象が悪くなる。
  20. 返事の一言目で「ですから」を使うと、感じが悪くなる。
  21. 会話が続かないのは、会話が続かない返事になっている。
  22. 楽しい話は、楽しそうに話そう。
    悲しい話は、悲しそうに話そう。
  23. 同じ人に、同じ話を何度もしない。
  24. 「言っている意味、わかりますか」という言い方はしない。
  25. 「するべき」より「したほうがいい」。
  26. 相手が気持ちよくうんちくを話しているなら、間違いに気づいても指摘しないほうがいい。
  27. 相手の話がわかりやすいと思ったら「わかりやすい」と言ったほうが喜ばれる。
  28. 「すみません。
    ありがとうございます」より「ありがとうございます。
    助かります」。
  29. 「これくらいできるよね」という口癖は、避けたほうがいい。
  30. 「今からですか」の一言は要注意。
    拒否サインとして誤解されやすい。

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