執筆者:水口貴博

雑談の技術を磨く30の方法

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会話は、テーマの脱線が面白い。

会話は、テーマの脱線が面白い。 | 雑談の技術を磨く30の方法

話を、うまい具合に自分の興味ある方向へ脱線させてしまう人がいます。

私の友人で、話を脱線させるのが上手な人がいます。

たいてい話し始めるのは、私からです。

仕事の話や、最近の出来事の話をしたりします。

しかし、それが話していくうちに、いつの間にか、うまい具合に話の中心が脱線します。

雑談をしていると、必ず脱線という事故が発生します。

しかし、これは事故ではありません。

むしろ脱線こそ、雑談らしさです。

列車の脱線で警察が飛んでくることはあっても、話の脱線で警察がくることはないため安心です。

自分と相手の話をぶつけ合っていると、いつの間にか話の方向がどんどんずれていくのが、正常な雑談なのです。

たとえばつい最近も、こんな会話が実際にありました。

私「最近やっている仕事が面白くって、ときどき時間を忘れるよ」。

相手 「私は今、人間関係で苦しんでいるよ。一緒に仕事している人が愚痴をいう人で、聞くのがつらいよ。この前も……」。

仕事の面白い話をしていましたが、いつの間にか愚痴に変わりました。

あっという間の出来事です。

私は「愚痴ではなくて、楽しかった話が聞きたかったな」と思うのですが、うまい具合に話の主導権を握られてしまったのです。

しかし、こんな話の脱線が雑談の面白さです。

話がずれてしまうことを悲しく思うのではなく、むしろ話がどんどんずれていくことを楽しむようにしましょう。

雑談とは本来、脱線していくことなのです。

雑談の技術を磨く方法(5)
  • 話の「脱線」を楽しむ。
テーマのない会話こそが、雑談。

雑談の技術を磨く30の方法

  1. 会話の達人とは、雑談の達人のこと。
  2. なぜ、好きでもない人に限って、仲良くなってしまうのか。
  3. ノウハウも結論も求めない。
  4. 中身のない話を、中身のある話に変えてしまえばいい。
  5. 会話は、テーマの脱線が面白い。
  6. テーマのない会話こそが、雑談。
  7. 細かいことに、こだわりすぎない。
  8. 無理やり話をまとめない。
  9. 答えをじらさない。
  10. 雑に会話をするから、雑談ができる。
  11. 体験談ほど、人が引き付けられる話はない。
  12. 雑談には、表情がある。
  13. うまく話そうと思えば思うほど、うまく話せなくなってしまう。
  14. 話の途中で思い出したことを、遠慮しない。
  15. 何でもいいから、返事はすぐする。
  16. 相槌上手は、雑談上手。
  17. 雑談とは、連想ゲームと同じこと。
  18. 一つ一つの会話を、短くしよう。
  19. 話の途中でも、切り捨てられる勇気を持つ。
  20. たとえつまらない話でも、笑ってあげる優しさを持つ。
  21. 雑談が、明るさを生み出す。
  22. モテる人は、雑談で口説く。
  23. 「傷つける、傷つけられる」を、必要以上に恐れない。
  24. 雑でも「礼儀」だけは忘れない。
  25. 「一生懸命さ」は、雑談を盛り上げるスパイス。
  26. 雑談は、共感していくだけでいい。
  27. 話したくないプライベートに、首を突っ込まないようにしよう。
  28. 沈黙も楽しむ雑談にしよう。
  29. 話に割り込んでしまったときには、元に戻してあげるケアをしよう。
  30. 思い出に残る話は、雑談から生まれてくる。

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