執筆者:水口貴博

場を盛り上げる30の会話術

17

会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。

会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。 | 場を盛り上げる30の会話術

ある日、レストランで友人と一緒に食事をしていたときのことです。

楽しい話に時を忘れていたのですが、一瞬、落ち着きを取り戻す出来事がありました。

相手の視線が、一瞬だけ、時計に移動したのです。

1秒未満。

おそらく0.5秒くらいだったと思います。

それに気づいてしまった自分がいる。

時計を見るしぐさが一瞬であるゆえに、ばれないように心がけているのがわかりました。

その瞬間、不安になりました。

「楽しんでいるように見えるけれど、本当は帰りたいのかな」と思ってしまったのです。

一緒に楽しく話をしているつもりでしたが、いろいろ不安が思い浮かびます。

気づかれないようにしているのはわかりますが「気づかれないような何かがあるのでは?」と思います。

「実は我慢して話に付き合ってくれているのではないか」

「ほかの予定があるのかな」

「早く帰りたいのかな」

これまで楽しんでいた様子が、実は芝居だったのかもしれないと思うようになってしまいました。

一瞬でも時計をちらりと見ることで、楽しく盛り上がっていた会話に急ブレーキがかかるのです。

時間を気にしているなら「何時かな」と言ってくれたほうがまだいい。

隠さず言ってくれたほうが、話し相手としては、気が楽です。

無理に隠そうとして、不自然な態度を取られるほうが、逆に気になってしまうのです。

場を盛り上げる会話術(17)
  • 時計をちらりと見るくらいなら、はっきり時間を聞く。
会話を、会話だけで、終わらせない。

場を盛り上げる30の会話術

  1. 嫌いな話で盛り上げるより、好きな話で盛り上げる。
    これが気持ちのいい会話の鉄則。
  2. 大きな反応を心がけると、会話のテンポは、どんどんよくなる。
  3. 会話の反応は、言葉より表情に力を入れる。
  4. 「うん。
    そうだね」より「うん。
    うん。
    そうだね」。
  5. 「どうせ誰にでも言っているんでしょ」は禁句。
  6. わからない話が出たとき、相手を褒めるチャンスでもある。
  7. 会話の乗りがいい人は、負けるとわかっている喧嘩を売ってくる。
  8. お互いの共通点は、会話が盛り上がりやすい。
  9. 質問しながら、相手をさらりと褒める方法。
  10. 歓迎するフレーズを言えば、会話の乗りが自然とよくなる。
  11. 返事をあと0.1秒早くするだけで、会話のテンポは変わる。
  12. リラックスできるとはいえ、椅子の背にもたれたままの会話はよくない。
  13. 経験がなくても会話を続けられる、上手な返事の仕方。
  14. 大まかに話すと、会話のテンポがよくなる。
  15. 「感謝」だけの表現から「感謝+褒める」の表現へと変える。
  16. 嫌いなことの話をすると、なぜか大笑いする。
    そんな相手の本当の心理に、気づいていますか。
  17. 会話中、一瞬時計に視線が動くだけで、会話のテンポが悪くなる。
  18. 会話を、会話だけで、終わらせない。
  19. 「少し違う」と思うくらいでは、あえて反論しない。
  20. テーマについて知っていることを聞かれる前に話すと、盛り上がる。
  21. 会話上手な人は、いざというときのために、飴玉を持っている。
  22. 誰かと一緒に飲むお酒は、適量を守りにくい。
  23. 同じ会話は二度とできない意識を持つ。
  24. 自分の話した好物の話が、相手の人生を豊かにする。
  25. 相手を元気にさせる魔法の言葉。
    「その魅力は何?」
  26. 「その気持ちわかる」より「似たような経験がある」のほうがいい。
  27. 気の利いた返事をされると、いくら話をしても、疲れない。
  28. 会話に、正論を持ち込まない。
  29. 意外な発言を聞いても、どん引きした表情を表に出さない。
  30. いずれにせよは、言わないほうがいい。

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