執筆者:水口貴博

見やすいプレゼン資料の30の作り方

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動きのある機能には要注意。頼っても、頼りすぎるな。

動きのある機能には要注意。頼っても、頼りすぎるな。 | 見やすいプレゼン資料の30の作り方

プレゼン用ソフトウエアには、動きを加える機能があります。

矢印を点滅させたり、図形を上下左右に振動させたり、ページ切り替えにフェードアウトをしたりなどです。

専用ソフトを使った場合、生き生きした動きを加えることができ、手の込んだリッチな表現を加えることが可能です。

当然、動きがあると、説得力も増すことでしょう。

驚いて、注目が集まります。

では、何でも動きをつけて表現すればいいのかというと、そうではありません。

動的な表現ばかりになってしまうと、動きがないと理解できないような内容に仕上がってしまうのです。

動的な表現機能に頼りすぎないことです。

すべての人が、電子データをパソコンで見るとも限りません。

資料を紙に印刷して見る状況も十分に考えられます。

動的表現でしか伝わらない内容に仕上げてしまうと、紙に出して確認したとき、内容がきちんと理解できなくなります。

どれだけリッチな表現をした資料も、紙に印刷してしまうと動きがなくなります。

また意外な事実ですが、世の中には、動きのあるプレゼンを嫌う人はいるものです。

ちらちら動く内容に気を取られてしまい落ち着かず、肝心の内容に集中しづらくなってしまうのです。

動きのあるプレゼンは、あっても控えめが大切です。

今、作成している資料は動きがなくても理解できるように仕上がっているかどうか、チェックしましょう。

一度、紙に印刷してみるといいでしょう。

紙に印刷して、動きのない状態でも、内容をきちんと理解できればOKです。

見やすいプレゼン資料の作り方(8)
  • 動的表現に頼りすぎず、動きのない状態でも理解できる資料を作る。
専門用語の説明は、口頭だけで終わらせない。

見やすいプレゼン資料の30の作り方

  1. プレゼンの資料は、1から作らない。
  2. 目次から作れば、スムーズに作成が進む。
  3. 資料全体を通して大事なのは、統一感。
  4. 無意識のうちに確かめる視線の動きに合わせて、資料を作成する。
  5. プレゼンの資料は、1枚1分を目安に作成する。
  6. 複数の資料を使うなら、あらかじめ資料番号を振っておくこと。
  7. 「箇条書きのほうがよいのではないか」と、問いかけながら資料をチェックする。
  8. 動きのある機能には要注意。
    頼っても、頼りすぎるな。
  9. 専門用語の説明は、口頭だけで終わらせない。
  10. 凝りすぎた資料は、おおむね失敗する。
  11. 夜に作成した資料は、行きすぎた内容になりやすい。
  12. 資料では、色を使いすぎるより、限定したほうがいい。
  13. 使う色は3色までに限定すれば、自然と見やすい資料が出来上がる。
  14. 資料にはページ数をふり、ページ数で見るべき場所を指示する。
  15. ヘッダーには、会社のロゴを入れよ。
  16. イラストより写真のほうが、現実感がある。
  17. プレゼンの資料作成で大切なのは、量より質。
  18. 「30ページ以内・30分以内」を目安にする。
  19. 「ここだけの話」があるプレゼンは、評価が上がりやすい。
  20. お客さまに提出する資料に、再生紙は使わない。
  21. 会社のロゴの扱いには、細心の注意を払うこと。
  22. 「データ」を示すと、説得力は倍増する。
  23. 資料のチェックは、逆の視点から見るほうがいい。
  24. 文字のサイズは、全体的に大きくする。
  25. スライドを作りすぎるな。
  26. 読みにくい手書きのほうが、よく読まれ、印象に残りやすい。
  27. 箇条書きの限界は、7つまで。
  28. 音読しながらチェックすると、誤字脱字の発見精度が向上する。
  29. 出来上がった資料は、同僚にチェックしてもらうだけではまだ甘い。
  30. プレゼンの資料は、紙に出すまでは安心できない。

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