執筆者:水口貴博

散歩の楽しみ方に気づく30のポイント

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散歩の達人は、ぶつぶつしゃべりながら歩く。

散歩の達人は、ぶつぶつしゃべりながら歩く。 | 散歩の楽しみ方に気づく30のポイント

父と一緒に散歩していると、よくぶつぶつ話します。

独り言です。

歩いていると、目の前に看板があり、書かれている文字を読んでいます。

カラオケの看板があれば「カラオケ」と小さな声でぶつぶつ言います。

印鑑の専門店の看板に「実印、翌日OK。名刺スピード仕上げ。一級技能士の店」と書かれていると、そのまま口に出して言います。

隣にいると、結構恥ずかしい。

ある日、散歩の途中で池の前に来ました。

家の前には「ここで遊んではいけません。危険です」と書かれていました。

心の中で読めばいいものを、父はわざわざ「ここで遊んではいけません。危険です」と声に出して読みます。

「いちいち声に出さなくてもいいよ」と思います。

笑わせようとしているのかと、勘違いします。

実は、そうではありません。

これはぼけてしまっているからではありません。

対象を、より深く身近に感じようとしているからです。

たとえば、今あなたの目の前には何がありますか。

灰色のパソコンが目の前にあるなら「灰色のパソコン」と言ってみましょう。

つやのある携帯電話が目の前にあるなら「つやのある携帯電話」と言ってみましょう。

すると、どうでしょう。

印象が、ぱっと変わった感覚が得られるのではないでしょうか。

対象が今までより、ぐっと身近に感じられるようになるはずです。

灰色であったり、つやがあったりなど、普段は当たり前で特に気に留めていなかったことが、意識できます。

散歩の達人は、歩いている途中、目に映る物を見てはぶつぶついいます。

より散歩を楽しもうとした結果、いつの間にか、目に映った物事を口にする習慣が身についたのです。

散歩の楽しみ方に気づくポイント(28)
  • 気になった物を見つけたら、口に出して言ってみる。
散歩の達人は、手を使って生命力を感じ取る。

散歩の楽しみ方に気づく30のポイント

  1. なぜ歩くと、疲れが取れて、元気が出てくるのか。
  2. 歩くことは、若々しい体と脳を保つ方法である。
  3. 大都会の中の散歩だからこそ、若返りの効果も高い。
  4. マスクをせざるを得ない状況で気づいた、意外な効用。
  5. 「歩いている」より「歩かせてもらっている」と考える。
  6. 時と場合によって、散歩は睡眠薬の代わりになる。
  7. 散歩の達人は、後ろを確認してから曲がり角を曲がる。
  8. 散歩の達人は、指を差すのがうまい。
  9. 散歩の達人のポケットには、紙とペンが入っている。
  10. 都会なら、自然による刺激を求めよ。
    田舎なら、人工による刺激を求めよ。
  11. 散歩の準備体操は、映画のオープニングと同じ。
    省略したくてもしないほうがいい。
  12. 博物館は、歩かされる散歩スポット。
  13. 散歩を「メイン」にしない。
    「サブ」にしたほうがいい。
  14. 散歩の達人は、目的に応じて歩くスピードを使い分けるのがうまい。
  15. 散歩の達人は、大自然と対話ができることに気づいている。
  16. 歩きたくなるためには、歩くメリットを考えればいい。
  17. 散歩の達人は、歩かなくていいところより、歩けるところを探す。
  18. 散歩の達人がウォーキング・シューズにお金をかける、本当の理由。
  19. 無理をしてまで歩かないのが、楽しく散歩を続けるコツ。
  20. 目線を上げたり下げたりするだけで、同じ道でも変わって見えてくる。
  21. 音楽は、テンションを最高潮まで一気に押し上げてくれる。
  22. 冒険心をくすぐる上手な歩き方。
  23. 意外なところに見つけた、夫婦円満の神様。
  24. 無邪気な犬と散歩していると、自然と長距離を歩きやすい。
  25. 同じ時間、同じ道で、同じ人を大切にする。
  26. 「階段」と思うから疲れが出る。
    「散歩コース」と思うと、疲れが快感になる。
  27. タオルが大げさなら、せめてハンカチを持参しよう。
  28. 散歩の達人は、ぶつぶつしゃべりながら歩く。
  29. 散歩の達人は、手を使って生命力を感じ取る。
  30. 散歩の達人は、いい年して迷子になることを恐れない。

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