執筆者:水口貴博

初めて犬を飼うときの30の心構え

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去勢・避妊手術はしたほうがいいの?それともしないほうがいいの?

去勢・避妊手術はしたほうがいいの?それともしないほうがいいの? | 初めて犬を飼うときの30の心構え

去勢・避妊手術とは、動物から生殖能力を取り除くことをいいます。

オスなら、精巣を摘出して生殖機能を永久的に奪います。

メスの場合は、卵巣除去になりますから、おなかを割っての手術になります。

去勢・避妊手術をするべきかどうかは、難しい問題です。

欧米では去勢や避妊手術に比較的寛容ですが、ヨーロッパでは動物虐待という考えが強い傾向にあるようです。

動物飼育の専門家の間でも、意見のわかれるところであり、難しい問題です。

なぜそんなことをするのかというと、やはり子どもを産んでもらっては困るという状況があるからです。

子どもを産み育てるというのは、犬だけでなく、飼い主にとっても大変な労力が必要です。

オスであれメスであろうと、屋外で犬を飼っていると、どこかの野良犬と交尾をして、妊娠してしまうことがあります。

室内で多頭飼いをしている場合、飼い主の目を盗んでオスとメスとが交尾をし、妊娠してしまうことも考えられます。

子どもを産んでも、1匹くらいならまだ容認できることでしょう。

しかし、人と違い、犬の場合は一度に多くの子どもを産みます。

1匹だけ生むこともありますが、まれです。

だいたい5匹前後の子犬を一度に生むことになるはずです。

それだけ多くの子犬の世話を、きちんとできる飼い主ならいいのでしょう。

多くの子犬に囲まれ、明るい家庭になる。

そう思いたいところですが、理想と現実は異なるようです。

犬が暮らしていける生活スペースにも限りがありますし、成犬になれば、餌代の負担も金額のゼロが1つ多くなるでしょう。

複数の犬を飼って吠え始めると、近所迷惑にもなるはず。

飼い主は、世話も手間もかかり、私生活の大半を犬に占められることも珍しくありません。

そうした事情から、子犬を生んだのはいいが、育てられなくて捨ててしまう飼い主がいます。

それはよくありません。

ご存じですか。

子犬を動物センターに保護してもらった後の行く末を。

たいていの場合は、ガス処分されます。

つまり、罪のない子が殺されてしまいます。

最初から「世話はできない」という自覚があるなら、去勢や避妊手術が動物虐待とも言い切れません。

多くの子犬を飼い主1人で育てられる自信がないなら、去勢・避妊手術も選択肢と考えていいのではないでしょうか。

罪のない子犬たちを殺してしまうほうが、よほどかわいそうです。

去勢・避妊手術をすべきか、それともありのままの姿で育てるべきか。

この答えは、世間が決めるのではなく、あなたが決めることなのです。

初めて犬を飼うときの心構え(17)
  • 状況に応じて、去勢・避妊手術をするかどうかを判断する。
無駄吠えをやめさせるときに、犬にかまうのはNG。

初めて犬を飼うときの30の心構え

  1. 犬のしつけで一番大切なのは、やる気や根気より、まず愛情。
  2. ただリーダーになればいいわけではない。
    大切なのは「尊敬されるリーダー」になること。
  3. 犬を飼い始める事情は、重いほうがいい。
  4. ペットを育てる苦労や悩みも、大変だからこそ、温かい思い出になる。
  5. しつけは、時間をかけるほうがいい。
    時間がかかるからいい。
  6. 自転車で犬を散歩させるのは、要注意。
  7. 易しいところから始めるのが、遠回りに思え、実は最も近道になる。
  8. かわいい子犬こそ、食べるものに関しては鬼になって徹底管理する。
  9. 定期的なブラッシングをすれば、けがや病に早く気づける。
  10. 犬は、のんびり気長にしつけるほうが、逆に覚えがよくなる。
  11. ご近所さんに迷惑になっていないか、尋ねること。
  12. 意外にも、犬は雨の日の散歩を大喜びする。
  13. 大雨が降って散歩ができない。
    そんなとき、散歩の代わりにすればいいことがある。
  14. 人間が食べるお菓子は、犬のご褒美として与えないほうがいい。
  15. 犬に与えていい食べ物かどうかを、食べられるかどうかで判断しない。
  16. うっかりリードが手を離れた。
    捕まえようとしても、逃げられる。
    どうすればいい?
  17. 去勢・避妊手術はしたほうがいいの?それともしないほうがいいの?
  18. 無駄吠えをやめさせるときに、犬にかまうのはNG。
  19. 飼い主は「見る立場」から「見られる立場」になればいい。
  20. いつもペットの機嫌を取るような話し方は、やめたほうがいい。
  21. 犬のしつけの結果は「副産物」と考えるほうが、うまくいく。
  22. 「やめなさい」という一言は、奥が深い。
  23. 犬と生活していると、落ち込んでも立ち直りが早くなる。
  24. 無駄吠えの原因探しは、犬の気持ちを理解する機会になると同時に、飼い主にとって頭の体操にもなる。
  25. 犬も寂しいと、夜泣きをする。
  26. できることなら、愛犬へのしつけは子犬のときがいい。
  27. 子犬のときより成犬のほうが、しつけやすい面もある。
  28. 犬が散歩をした後に食事を与えると、肥満になりやすくなる。
  29. 犬の散歩のタイミングは、食前より食後のほうがいい。
  30. 犬をしつけていたとき、過去の自分と重なった。

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