執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。

過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

古代ギリシャの哲学者、ヘラクレイトスは言いました。

「万物は流転する」と。

あらゆるものは変化して、同じ状態をとどめません。

それは宇宙が誕生してから、1つも例外がありません。

あらゆるものが変化する。

変化に変化を繰り返す。

不景気になって売り上げが落ちて、そのまま廃業する企業があります。

そういう企業には、決まってパターンがあります。

過去の成功にすがっています。

「昔うまくいったから、今後もうまくいくだろう」

昔のやり方に執着して、変えようとしません。

不景気がやってきても、のんきに考えています。

「今は特別な時期。昔のやり方を続けてしばらくすれば、またうまくいくだろう。あのときうまくいったのだから」

そう思います。

信じて疑いません。

過去に実績があるからです。

完全に頭の中では「まだ通用するはずだ」と思っています。

過去の成功を捨て切れていない。

実績がある方法というのは素晴らしいですが、これほど怖いこともありません。

思い出しましょう。

万物は流転することを。

あらゆるものは、変化します。

同じところにとどまることもありませんし、同じ形ということもありません。

変化をしながら移動していく。

これが世の常です。

過去の成功は、そのときはたしかにうまくいったのでしょう。

しかし、そのときはそのときの話です。

今は時代が変わり、消費者の考え方も行動も変わりました。

もはや過去のやり方は通用しません。

いかに過去の成功を捨てられるかどうか。

新しい成功パターンを見つけられるかどうか。

これが不況対策なのです。

不況を乗り切る経営者の心得(3)
  • 過去の成功を、捨てる。
不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。
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