執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。

「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

不況のときには、各種メディアでその状況が報告されます。

ニュース・新聞・雑誌などで「不況だ、不景気だ」と騒いでいますから、会社内でも当然話題に上がります。

「最近は不況らしい、不景気で何も売れない」

「不況で何をやっても無駄」

「不景気で売り上げが伸びない」

たしかにそれは事実なのでしょう。

事実だとしても、むやみに会社内でそういうことは口にしないほうがいい。

暗い言葉を繰り返しているから、気分が暗くなり、生産性が低下するからです。

ただでさえニュースで暗い話で騒いでいるのに、会社内でも「不況だ、不景気だ」と何度も繰り返すのは、意味がありません。

何度も聞きすぎると、洗脳されます。

「どうせ頑張っても無駄だろう」

「何をやってもうまくいかない時期だ」

マイナス思考になってしまいます。

行動する前から諦めがちになってしまいます。

暗い言葉ばかりを浴びていると、脳はいつの間にかマイナス思考へと傾きます。

「不況」「不景気」という言葉は禁句にすること。

マイナスの言葉は使いません。

「そんなこと言っても不況や不景気という言葉は自然に使ってしまう」

そういうときには別の表現で言い換えましょう。

「大変な時期」と言い換えればいい。

やんわりした表現になりました。

「大変な時期だけど頑張ろう」というなら、元気が出てきます。

たった一言ですが、やはり言葉には力が宿っています。

できるだけストレートなマイナス言葉を避けるようにしましょう。

不況を乗り切る経営者の心得(23)
  • 「不況」「不景気」は禁句にして「大変な時期」と言い換える。
お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。
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