執筆者:水口貴博

日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ30の対策

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なぜ、日に当たり続けると、肌は黒くなるのか。

なぜ、日に当たり続けると、肌は黒くなるのか。 | 日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ30の対策

日に当たれば、肌が黒く変色します。

このことを私たちは「肌が焼ける」と表現します。

「焼ける」という表現のためでしょうか。

火であぶって、黒焦げになった状態のように例えられた言葉です。

本当に肌が熱を伴って日によって焼けていると思われていますが、そうではありません。

焼けるというのは、あくまでたとえた表現であり、正確な状況を表しているわけではありません。

では、実際はどういう状況なのでしょうか。

なぜ紫外線に当たると、肌は黒くなるのか。

一言で言えば「紫外線から身を守る防御反応」です。

紫外線を浴び続けることは、皮膚にとって悪いことです。

紫外線が肌の奥まで入ると、コラーゲンやエラスチン繊維を破壊して、皮膚組織にダメージを与えます。

炎症や水ぶくれなどの原因になります。

また、細胞の遺伝子であるDNAを傷つけてしまい、皮膚がんのリスクを高めるなど、健康被害を与えてしまうのです。

そこで、皮膚は紫外線を感じ取れば、肌の奥のある細胞が動き始めます。

「メラノサイト」という細胞です。

メラノサイトは、メラニン色素と呼ばれる黒い色素を作る工場です。

なぜ黒い色素を作るのかというと、紫外線を遮るためです。

紫外線は、黒い色素に吸収される性質があります。

メラノサイトが作り出すメラニン色素という黒いバリアーによって、紫外線の侵入を防ぐ働きがあります。

海に泳ぐタコを怒らせると、黒い墨を吐く様子と似ています。

メラノサイトも、紫外線という刺激を受けて怒らせると、黒いメラニン色素という炭を吐き出し始めるのです。

メラニン色素はしみの元にもなるためか、悪いもの扱いされていますが、私たちの体になくてはならない存在です。

もしメラノサイトがなければ、私たちの体は真っ白になります。

ほんのわずかな日光に当たるだけで、紫外線によって細胞のDNAが傷つき、健康被害を受けてしまいます。

とてもではありませんが、日中、日光の下で活動することができなくなります。

私たちが健康的に暮らせているのは、メラノサイトがあるおかげです。

日光に当たって肌が黒くなるのは、実際に焼けているのではなく、体を守っている正常な肌の防御反応なのです。

日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ対策(3)
  • 日に当たると肌が黒くなる意味を、理解する。
紫外線「UV-A」「UV-B」「UV-C」のそれぞれの特徴と違い。

日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ30の対策

  1. しみは、年を取れば勝手にできるものではない。
  2. 肌に問題がないなら、今こそ対策を始める、ベストタイミング。
  3. なぜ、日に当たり続けると、肌は黒くなるのか。
  4. 紫外線「UV-A」「UV-B」「UV-C」のそれぞれの特徴と違い。
  5. UV-AとUV-B。
    肌に、より悪い影響を及ぼすのはどちら?
  6. 日焼けには2種類ある。
    「サンタン」と「サンバーン」の違いとは。
  7. 日焼け止めは、SPFが20もあれば、十分に効果があると考えていい。
  8. 日焼け止めで見かける、SPFの数字の意味とは。
  9. 高いSPFの日焼け止めを塗っていても、塗り直しは必要。
  10. 日焼け止めを重ね塗りすれば、SPFの効果は足し算で計算できるの?
  11. どうしても塗る手間を減らしたければ、耐水性の日焼け止めを選ぶ。
  12. 状況に応じて使い分けたい、日焼け止めのSPFとPAの目安。
  13. SPFの数字は細かく表示されているのに、PAはなぜ3段階しか表示がないの?
  14. 塗っているのが日焼け止めだけでも、クレンジングは必要。
  15. 日差しが入るなら、部屋の中でも日焼け止めが必要。
  16. 日焼け止めに、時期が早すぎることはない。
  17. うっかり日焼けをしてしまいやすい5つのパターン。
  18. 日焼け防止をするなら、色に注意する。
    白い服より黒い服のほうが、紫外線を防ぎやすい。
  19. 日焼け止めを使っているほとんどの人が、実は塗り足りない状態である。
  20. なぜ、日焼け止めには「チタン」や「亜鉛」という金属が含まれているのか。
  21. 「ノンケミカル」の日焼け止めは、普通の日焼け止めとどう違うの?
  22. 日焼け止めを塗るのは面倒。
    こんなとき、しておけばいい対策は?
  23. 日焼け止めは、年中、必要。
  24. 朝や夕方にも紫外線対策が必要である、本当の理由。
  25. 赤ちゃんにも、日焼け止めは必要。
  26. 体の部分に応じた、上手な日焼け止めの落とし方。
  27. 生理中や妊娠中は、しみができやすい。
  28. 雨の日の傘は、黒を選べ!
  29. 男が日焼け止めをしても、まったく変ではない。
  30. 日焼け止めのコストパフォーマンスの悪さに悩んだときの工夫。

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